タイエミックでは、2014年から振動試験の受託試験サービスをタイ・ASEANエリア向けに提供しています。バンコク市内のタイエミック試験場に振動試験機を複数保有し、供試品のサイズや試験項目などの各条件に適した振動試験をご提案しています。
今回はタイエミックの受託試験について、その特長や強みをご紹介致します。
現在、試験場には加振力の異なるFHシリーズ振動試験装置を計3台ご用意しております。
振動数20~80Hz付近の振動条件で、大きな加速度が必要な条件の試験に適した汎用性の高い振動試験装置です。
・FH-10K / 56
対応試験:垂直振動
・FH-16K / 56
対応試験:垂直&水平振動
・FH-35K / 60(バイブテック・チャンバー付)
対応試験:垂直&水平振動に加えて、恒温槽付属で複合環境試験の掛け合せにも対応
より正確な振動試験結果を得るため、適宜オプション機器を導入しています。これらは供試品により正しく振動を与えるための重要なアイテムです。
<水平加振台>
大型の供試品や、取り付け姿勢を変更しづらい供試品に水平方向の加振を行う際に取り付ける装置です。タイエミックには、ベースの摺動石とテーブルとの間にオイルを循環させる油膜スリップ方式の水平加振台を導入しています。偏心モーメントの拘束は、オイル循環式リニアベアリングによって強力にサポートされており、重心の高い供試品や重心のずれた供試品を安全に加振することができます。
<垂直補助テーブル治具>
試料取付部を拡張する治具で、大型の部品や供試品を振動試験装置に取り付けるために使用します。
振動発生器の振動を正確に供試品に伝えるための重要な機器で、受託試験用に藤田技研タイ製の高精度なオーダーメード治具を複数導入しています。
タイで受託試験サービスを始めて10年が経過し、実績やノウハウを積み重ねてきました。
近年は、ASEAN・インド市場での電子機器部品の品質保証および研究開発が増えていることや、ASEAN圏内での輸送需要の拡大などから、受託試験の相談件数は右肩上がりで増加しています。
<受託試験 一例(タイでの実績・対応可能な製品)>
ー部品や製品の輸送試験
ー自動車部品
ー車載センサー
ー半導体部品(ECU/PCU/PCPボード)
ーEVバッテリー など
日本の瑞浪受託試験センターで研修経験のある、受託試験専属スタッフが試験を行っています。 タイで受託試験サービスを開始した当初から10年以上継続して担当しており、幅広い知識と経験を有します。高精度な振動試験結果を安定的にご提供しています。
タイ語・英語・日本語でのご相談が可能です。
今後、お客様からの試験需要にあわせて、装置や設備も拡張していく予定です。