こんにちは。YN2-TECHの中村です。
当社は、新しいモノづくりに取り組まれるお客様に対し、全方位サポートしていく業態で、開発関連ツールの販売や、DPE(デジタルプロダクションエンジニアリング)を提案しています。そして、3Dデータを使用した、デジタル技術を使った生産技術開発や自動化に取り組んでいます。
今回は、FA(ファクトリーオートメーション)のリーディングカンパニーである「キーエンス」の住さんと、タイにおける『コストダウンのための攻めの外観検査自動化』をテーマに対談していきたいと思います。
中村:YN2-TECHとキーエンスが協業するキッカケになったのは、お客様から相談を受けた画像検査装置の開発です。
これは非常に難易度が高く、そして短期開発の案件でした。
住:初めての案件でしたので、本当に解決できるのか心配でした。
中村:画像を使った解析を、生産ラインの中でどうやるかということが課題でした。
カメラで画像を撮っても、その解析をどうやるのか?解析部分の開発が非常に難しかったです。
住:キーエンスの画像処理のアルゴリズムを使って、実際にテストしたとき、解析部分の課題も解決できるとある程度確信を持ちました。
― 外観検査装置は「絵作り」で決まる
中村:キーエンスは技術力が非常に秀でています。
外観検査の技術で重要なポイントをお伺いしたいです。
住:画像処理を用いた外観検査が成功するか否かは、絵作りで決まります。
ソフト側が処理しやすいような絵を以下に作っていくか、キーエンスはこの点に注力しています。
― 外観検査の「定量化」によるコストダウン
中村:今回の主題である外観検査の自動化によるコスト削減についてお聞かせください。
住:コスト削減効果が最も大きいのは「目視検査の置き換え」です。
人海戦術による検査の大半を自動化してカメラに任せる。すると、5人必要だった作業が1人でできるようになった、そういった事例がたくさんあります。
中村:住さんの提案で印象に残ったキーワードは、『外観検査の定量化』という言葉です。
人による外観検査は、検査の基準になるサンプルがあっても昼のシフトと夜のシフトで検査員が異なれば差が出てしまう。下手をしたら機嫌によっても差が出る。そういう中で『定量化できる』というのは、重要なキーワードだと思いました。
住:元々、外観検査におけるOKとNGの境目は非常にファジーです。
画像処理であれば、ある一定の数字を設定して、それを超えたらNG、下回ったらOKと設定ができます。
機械的に数字で判断するので、基本的に見逃しは発生しません。
― 外観検査の自動化が高める信頼と将来の受注見込み
中村:自動化によるコスト削減について掘り下げます。人件費以外の削減効果もあると思いますが、いかがでしょうか?
住:お客様に喜ばれたケースとしては、1度NG品を出してしまうと、回収費用に莫大なお金がかかってしまう。千万バーツ単位でお金が失われます。自動化によりNG品による損失リスクを最小化できます。
中村:クレーム品の回収の場所がタイだけでないと考えると、費用の額は想像できない金額になる可能性があります。
タイをはじめとした東南アジアのお客様にとって、外観検査装置は、企業の利益を安定化する設備になるかもしれないです。つまり「検査人員の削減だけでなく、長期的な収益を産む攻めの設備」ということになりますね。
住:リスクヘッジ効果に加えて、導入したことでユーザー様からの信頼が加わって、後々の受注に繋がることもあります。
中村:コロナの影響で市場が縮小していく中で、自分たちの身を守りながら攻めていける外観検査は、今こそ導入が必要ということですね。
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