Additive Manufacturing(=略してAM)とは、積層造形法と呼ばれる加工法。
今注目の3Dプリンターは、このAMという加工法を用いて物体を製作する機械、装置だ。
タイで工業製品や医療品などの分野で幅広くAMを使用したビジネスを展開するRABITT PROTOTYPE社は、BITECで「Additive Manufacturing Conference 2020」を開催した。
このカンファレンスでは「自動化のためのAM」、「タイの製造業におけるAMのインパクト」、「次世代3Dプリンター」、「医療における3Dプリント技術」など、日々進化し続けるAMテクノロジーに関する発表が行なわれた。
発表のトリを務めたのは、中村亮太MD率いるYN2-TECHと、ロストワックス・精密鋳造金属部品製造の会社で、日本とタイのメディアにも度々取り上げられている(株)キャステムのタイ法人CASTEM(Siam)(以下キャステム・タイ)の2社。
「New generation of manufacturing – Japanese innovation case」と題して、主として日本におけるAMの事例などが紹介された。
AMとは、まだまだ一般的な認知度が低い用語だが、タイ政府が推進する「Thailand 4.0※1」の項目にも記載されている、3Dプリンターを使った加工法などの技術全般のことを指す。
1990年代後半にアメリカで登場した3Dプリンターに始まるAMの歴史は非常に浅いが、製造業においては、試作用途として欠かせない装置(設備)になっている。
また、金型を使わない最終製品(部品)の製作にも使用されている。
最新テクノロジーを積極的に取り入れる中村社長は、キャステム・タイと組んでAMによる加工を取り入れた自動車パーツの試作品製作などを行なっている。
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