在庫や消耗品の管理において、過不足のない在庫管理が理想的だ。しかし「何が・どこに・いくつある」を徹底的に管理するのは容易ではない。ハンディターミナルを使う在庫管理システムは、アナログ管理から脱却する最先端の手法だが「初期費用がかかる」「社内教育に時間がかかる」といった課題がある。
『BRIGHT KEEPER』は、必要最低限の機能に絞ることでリーズナブルな価格を実現した簡易在庫管理ソフトウェアだ。簡単でシンプルな操作性が特長で、標準機能としてタイ語・日本語・英語に対応している。
『BRIGHT KEEPER』は、ハンディスキャナやラベルプリンタと連携して、Excelへの手入力や紙への手書き作業をなくし、効率よくムダのない在庫管理を実現するためのソフトウェアである。
リーズナブルな価格とはいえ、在庫管理に必要な入出庫・棚移動・棚卸・発注点管理の機能を網羅し、ユーザー独自に求めるレポート形式や管理項目がある場合はカスタマイズで対応する。
さらに、追加機能として工程管理や入出庫検品などの高度な機能も用意されているが、必要に応じて拡張すればよい。まずは基本ソフトを運用し、様子をみながら機能追加を検討することができる。
『BRIGHT KEEPER』は、ハンディターミナルの最大手 KEYENSEからの打診をきっかけに、タイで日系企業向けのITサービスを提供するBRIGHT SYSTEM JAPAN CO., LTD. によって開発された。
開発の立役者である BRIGHT SYSTEM 代表の末永氏は「大規模だから、多機能だから有用というわけではない。手軽かつ“かゆいところに手が届く”製品が必要だった」と話す。
そして、KEYENSEのハンディスキャナと簡単に連携できて、基本パッケージは即納できる同ソフトが誕生した。
YN2-TECH (THAILAND) CO., LTD.は同ソフトを使用し、その使いやすさに感動して拡販へ向けて名乗りをあげた。代表取締役の中村氏は「2時間ほどの講習でタイ人スタッフでもすぐに使える簡単さがポイント。在庫管理の部署や担当者だけがモノの流れを把握すればよい時代は終わった。どこでも・いつでも・誰でもアクセスできてこそ、本来のコストダウンにつながる」と話す。多くのモノ・カネ・書類を扱ってきた商社だからこそ在庫管理の苦労をよく理解し、その利便性の高さを評価している。親会社の中村機工(日本)でも導入&運用し、日本国内での販売権を取得し、ブライトキーパーの日本国内総代理店としてタイからの逆輸入をして販売&サポートしているという。日本本社−タイ支社での在庫管理の相互連携も、クラウド型のブライトキーパーを利用すれば低価格で実現可能になる。
システムインテグレーションを担当するのは、ラベルプリンタ日本国内シェアNo.1を誇るサトー(SATO)。タイにおいても保守まで一貫して任せられるメーカーとして信頼が厚い。SATO AUTO-ID (THAILAND) CO., LTD.の北村氏は「ラベルも自社製造しているため、システムからラベルまでトータルに提案ができる。また、社内に日本人SEの他、タイ人SEも所属しているためタイ人の現場スタッフから直接問い合わせてもらうことも可能」と自社の強みを分析する。
こうして点と点がつながり『BRIGHT KEEPER』をタイで拡販する体制が整った。システムと端末のすべてを日系企業が連携して提供するとあって、導入後も安心だ。
『BRIGHT KEEPER』は属人的な在庫管理をシステム化するだけでなく、すでにクラウドシステムを導入している企業でも大いに役立つ。以下は、同ソフトに触れた顧客から出た活用アイデアだ。
「コードを発行して、スキャナで読み取るだけ」のシンプルな仕組みだからこそ、アイデア次第で多様に利用できる。開発者の末永氏は「様々な場面で3M(ムリ・ムダ・ムラ)の排除に役立つはず」と期待する。
まずは基本ソフトに触れて、簡単でシンプルな操作性と利便性を体験してみよう。
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