TAKUMI Safety社が製造する安全靴と安全手袋「匠(TAKUMI)」ブランドは、世界各国の製造現場などで使用されています。
当社は、「匠(TAKUMI)」製品のタイにおける販売総代理店です。
本稿では、同製品の採用事例をシリーズでご紹介しています。
今回は、タイで自動車部品、バイク部品を主体に溶接、プレス、旋盤等の加工を行なっている パパス(タイランド)様に、安全手袋をご提案した際の事例を紹介します。
パパス(タイランド)様は、作業員の教育と快適な作業環境づくりに特に力を入れています。「匠(TAKUMI)」の安全手袋のご採用にあたり、「各作業工程に実際に携わる現場スタッフの意見を聞いて最終選定したい」との意向をお持ちでした。
溶接は、プレス部品などに熱を加えて接合する工程です。
加工直後は高熱を帯びていますが、温度を手で感じることも必要です。
WG710:優れた耐切創性、真っ先に破れが生じる親指根元部分にリブを入れ強化、耐熱性もあるケブラー素材を使用
ユーザーの声:「適度に手に温度が伝わるので作業しやすい」、「軍手に比べて長期間使えそう」
鉄板を治具を使って丸める工程です。鉄板の端面で擦れが生じることもあります。
P-775:高い耐切創レベルを有するPU(ポリウレタン)コーティングタイプ、優れた耐摩耗性、ニトリルコーティングに比べて低コスト
ユーザーの声:「今まで使っていたPUの手袋は2、3日で穴があいてしまっていたが、この手袋なら長く使えそう」
金型により薄板を成形する工程です。金型と被加工材の摩擦や表面損傷を防止するため、潤滑目的で油を使用します。
SG-777(写真左):抜群の耐切創性、耐摩耗性、ニトリルコーティングによる、油付着時にも保たれるグリップ性、優れた耐久性、コーティングの背抜きによる長時間作業にも耐えうる通気性
P-775 (写真右):PU(ポリウレタン)コーティング、耐切創・突刺しに強い、抜群の耐久性、ニトリル製品に比べ安価なコストレベル
ユーザーの声:「これまで軍手の下履きに油汚れ対策の、ゴムディスポ手袋を使っていたが、油も浸み込まず、部品を持っても滑らないし、手も汚れない」、「通気性もあるので、長時間の作業でも手が汗まみれになることがなさそう」
製品の高い品質を維持するためには、金型の寿命を伸ばす定期的なメンテナンスが必要です。
金型には油やグリスが多く付着しているため、軍手作業では滑りが発生し、作業性が低下します。
また、重量物であるため思わぬ事故にもつながりかねず、より慎重な取り扱いが求められます。
SG-777:欧州基準最上位の耐切創性、ニトリルコーティング及びMax Grip加工による滑り止め効果、高い耐滑性、抜群の耐久力、コーティング背抜きによる通気性の確保で長時間の使用でも快適性を保持
ユーザーの声:「重量があり、油で滑りやすい金型でも、この安全手袋なら安心して取り扱えそう」
色を付けた水にワークをくぐらせ、部品の漏れを検査する工程です。
水濡れするため、これまでは一般的なゴム手袋などを使っていました。しかし、その素材の硬さや分厚さは、細かい作業には向いていません。
WG318 (写真左):優れた防水性。天然ゴムコーティングなので、手の感覚が伝わりやすい
WG728L(写真右):高い防水性・耐切創性・耐久性、優れたグリップ性
ユーザーの声:「手袋が柔らかく作業がしやすい」、「滑りにくいので作業がしやすい」
製品の品質を確認する工程です。測定機器の取り扱いや、ゲージを使用した寸法確認など、感覚を必要とする検査項目などが含まれます。
そのため安全手袋には、適度な厚みと指先が動かしやすいこと、そしてフィット感が求められる一方で、手指の保護も必須条件です。
P-1300(写真) :手のひらにポリウレタン使用で手にぴったりフィット、細かい作業に最適、適度なグリップ性、繊維が製品に付着しない
SG-1850:18ゲージ使用により素手に近い抜群のフィット感で、細かい作業が可能。優れた通気性により快適、油・水で滑りにくい
ユーザーの声:「指先が動かしやすいので製品の取り扱いがしやすい」、「手が蒸れないので快適」
箱詰めした完成品を誤って落下させないためにも安全手袋の滑り止めは必須。また快適な作業を長時間続けられるよう、通気性も大切です。
P-1300(写真) :手のひらにポリウレタン使用で手にぴったりフィット、細かい作業に最適、適度なグリップ性、コーティングの背抜きによる通気性の確保
ユーザーの声:「段ボールは運搬の際に滑りやすいので、この安全手袋をしていると安心」、「しっくり手になじみ、通気性もある」
「匠(TAKUMI)」ブランドは幅広いラインアップの安全手袋・安全靴を取り揃えています。
取り扱い商品の詳細はこちらをご覧ください。
■パパス(タイランド)社ご紹介
2012年にタイで設立以来、溶接、プレス、絞りなど、高品質・高精度な金属加工のほか、特殊技術を使用した湾曲面深絞りなどの加工を手掛けている。
作業員の育成には特に力を入れており、日本の技術や品質の伝承だけでなく、1人の作業員が複数の工程をこなせるための教育も行なっている。
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岡田 Okada
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