但野:当社「Accounting Porter Co., Ltd.」は、日本や東南アジア、香港などを拠点に国際展開する会計サービスグループ「AAA+(エー・エー・エー・プラス)グループ」のタイにおける中核企業です。2012年5月にバンコクで設立。同時にネットワーク作りをスタートさせ、2017年までに現体制となりました。今後も拠点作りを拡大し、アセアン全域をカバーしていく方針です。
相川:私は日本の監査法人で勤務後、まず日本で独立し、その後2012年にシンガポールにも拠点を構えました。企業活動のグローバル化が進み、適切な国際会計処理が求められる時代。日本企業が多く進出するタイにも活動拠点を持ちたいと考えていたところ、但野さんと「AAA+グループ」を立ち上げるに至りました。日本とシンガポール、バンコクを行き来しながら、きめの細かいサービスを提供しています。
但野:現在の当グループの拠点は計6カ所。日本、バンコク、シンガポールを中核拠点とし、ミャンマー、ベトナム、香港にも窓口となるオフィスがあります。このうち、ベトナムを除く5カ所には統括役を務める日本人責任者が最低一人ずつ配置されており、進出企業のケアに当たっています。ベトナムについても2019年前半には日本人常勤者が赴任する予定です。
相川:バンコクのAccounting Porter Co., Ltd.には、計6人の日本人スタッフが勤務。これまでに100社近い日系企業の相談に乗ってきました。タイ人スタッフも総勢約20人と、この規模の会計サービス企業としては異例の厚い布陣です。これもひとえに、総合会計サービス企業である以上、質の低下を招いてはならないという判断からです。
但野:バンコク進出にあたり、入念な市場調査を行いました。結果分かったのは、現にあった会計サービスの内容は非常に表層的で、必ずしも進出企業のニーズを反映したものではないということでした。加えて、仕事量はスタッフ一人あたりのキャパシティを優に越えており、これでは満足のいく充実したサービスはお届けできません。クオリティーの高いものが提供できれば、きっと受け入れられると考えました。
相川:顧客企業が求めているのは、進出した当該国における税務処理だけに止まりません。その国で展開される企業活動一つ一つに関わる悩み事への対応。例えば工場のある隣接国との一体となった会計や出向者の税務処理などです。こういったグローバルでありながらも、ニッチなサービスが提供できれば、商機はあると私自身も考えました。
但野:そこで、私たちが実行しているのは徹底した「御用聞き」。そして「顧客目線」。困ったことはありませんか。お悩み事はないでしょうか。何でもご用命ください。昔の御用商人(出入り商人)さながらの存在。こうした立ち位置に立つことで、御座成りでは決してない、他にはない真の会計サービスが提供できると考えました。
相川:AAA+グループの3つの「A」は、Accounting Firmの「A」、Advisory Serviceの「A」、そしてAsset Advirorsの「A」でありますが、当社Accounting Porter Co., Ltd.の「A」、日本の拠点窓口である愛宕山総合会計事務所の「A」、そしてAdvisory Service Singpore Pte.,Ltd.の頭文字の「A」でもあります。大切なことは3つの「A」にプラス「+」が付いていること。お客様にとって常に最上位の格付けを目指す。そんな意味も込められているのです。