精密測定機器メーカーのACCRETECH (THAILAND) Co., Ltd.(東京精密)と、その販売代理店 であるA.P.METROLOGY SERVICE CO.,LTD.(A.P.メトロジー サービス)。
本稿では、両社のタイ人スタッフへのインタビューを行ない、ビジネス・パートナーとなった経緯、共に事業を行なう上で大切にしていることなどを聞いた。
Mr. タナポン:ACCRETECH (東京精密)は、精密測定機器メーカーで、主要製品は三次元座標測定機(CMM)、表面粗さ・輪郭形状測定機、真円度・円筒形状測定機の3種類です。タイ法人が設立されて約10年になります。
特に重要な製品は、ドイツCarl Zeiss社の技術と当社の技術を融合した三次元座標測定機。
高品質の「Made in Japan」製品を、タイで充実したサービス・サポートとともに提供し、お客様にとって利便性が高い体制を築いています。
Mr. トサポン:A.P.METROLOGY SERVICEは、ACCRETECHの精密測定機器のタイ代理店であり、主に自動車・電子機器産業に多くのお客様がいます。25年以上に渡り、お付き合いをさせていただいています。当社は数ある代理店のうちの一社ですが、ACCRETECH製品のアフターサービスまで提供できる唯一の会社です。
Mr. トサポン:A.P.METROLOGY SERVICEは、ACCRETECHがまだタイ進出する前の25年前から、日本のACCRETECHと取り引きをしてきました。当時タイでのお客様はほとんど日系企業で、タイ進出以前からACCRETECH製品を使用していた企業が大半でした。
しかし、タイ市場が徐々に拡大し、より細かなサポートやタイローカル企業への提案が必要になりました。ACCRETECHもタイ市場の将来性を見出し、2010年にタイ法人を設立することとなりました。以来、ACCRETECH (THAILAND)と当社は、タイで共にビジネスを行っています。
Mr. タナポン:ACCRETECH は、25年前からタイで製品販売を行っていますが、自動車産業を中心に徐々に広く認知され、ユーザー様も増えてきていると感じます。
A.P.METROLOGY SERVICEは、長きに渡りタイで製品提供してきた実績があり、お客様から信頼されている会社です。また、同社は販売だけでなく丁寧なアフターサービスもされています。
さらに大事な点は、同社がACCRETECH製品の全モデルについて理解されていること。これは、私たちが信頼を置き共にビジネスを行っていく上で、非常に大切なポイントです。
Mr. トサポン:A.P.METROLOGY SERVICEでは、販売の他に機器設置や精密測定器の校正、クランピング、アップグレード、修理、そして機器使用に関する研修なども行なっており、お客様に好評です。
ACCRETECHの製品及びブランドはタイ市場に認められていると感じています。製品が高品質で、常に新モデルの開発や既存製品の改善が行われているとお客様も認識しています。タイに充実したサポート体制があり、お客様の要望へ迅速な対応ができるということも評価されています。
また現在ACCRETECHは、バンナータワーとチョンブリ県アマタシティ工業団地と2箇所のショールームがあり、お客様にとって便利な場所で提案・サポートできるということも強みです。
Mr. タナポン:ACCRETECHは、業務における「ビジネス・パートナーの重要性」を理解しています。
社名には、「共に成長する」という意味が込められています。
私自身も、この考え方は非常に大事だと思います。単独で進むのではなく、パートナー企業と共に歩んでいくこと、協力し合うことを重視しています。
Mr. トサポン:ACCRETECHのスタッフさんは皆プロ意識を持っています。そのため、当社も何かあればすぐに相談し、問題があれば報告を双方に行なっています。お客様が問題を乗り越えるために、共に解決方法の模索を行ないます。互いに誠実に、心から向き合う体制を両社で築けていることは、とても光栄に感じています。
〈取材を終えて〉
ACCRETECH (THAILAND)には、顧客、取引先、株主、従業員といった全関係者と共に利益を享受する、「WIN-WIN」の関係を築くという企業指針がある。お客様重視で、成長を止めないという強い意思を持つA.P.METROLOGY SERVICEと共に事業を行うことは、顧客にとって、また東京精密 ACCRETECHブランドにおいて、非常にプラスに働いていることを対談から感じることができた。