▲カール ツァイス タイランド(Carl Zeiss Co., Ltd.)の ウィチャユット氏(左)と当社タナポン(右)
『カール ツァイス(Carl Zeiss)』は、ドイツ発・世界規模の一流レンズメーカーというだけでなく、三次元座標測定機(CMM)をはじめとした様々な精密測定機器の開発・製造も行なっています。
なお、同社は2013年よりブランド名を『ZEISS(ツァイス)』としました。
このZEISSと東京精密(日本)は1995年に業務提携を結び、両社の強みを活かした製品開発と代理店販売を世界各地で展開しています。
カール ツァイス タイランドの営業部 ウィチャユット・ワットキアオ氏と東京精密のタイ法人である当社・営業部のタナポン・テーチャアモーンシンが、両社が提携して行なっている事業や今後の展望についてお話しします。
精密測定機器事業において175年の歴史を持つZEISS
顕微鏡製作のための工房として1846年にドイツ・イェーナで設立されたZEISS。
今では、タイ・日本を含む世界50ヵ国以上に支社を持ち、航空機産業・自動車産業・エネルギー産業・マイクロ エレクトロニクスなど、様々な分野の精密測定に関する事業があります。
精密測定機の開発・製造においては、ZEISSは世界初のCNC自動測定機を開発しました。
東京精密は カール ツァイス シリーズ として『ZEISS O-INSEPCT』『ZEISS PRISMO®』など多数の三次元座標測定機(CMM)や『ZRE(ZEISS Reverse Engineering)』というリバースエンジニアリングが可能な金型製作用3D CADソフトウェアを取り扱っています。
▲カールツァイス シリーズの三次元測定機『ZEISS O-INSPECT』
三次元測定機・投影機・光学顕微鏡・輪郭形状測定機が持つ機能を統合し
小型部品の測定評価をこの1 台で実現します( 左から ZEISS O-INSPECT 322/543/863 )
タナポン:ZEISSは、測定機器の世界的イノベーションとテクノロジーの先駆者です。 ZEISSの寸法を測定するCMM ディメンション(Dimension)の技術は世界中で使われています。
それと同時に我々 東京精密にも、ZEISSにはない表面粗さ・輪郭形状測定の技術と製品があります。
両社が提携することで、お互いに持っていない技術を補完し合い、今後ますます製品ラインナップの充実を図ることができます。
当社では、日本同様にタイ国内でのZEISS製品の取り扱いが可能です。
タイの日系企業に対しては、ZEISS製品の日本人によるユーザーサポートをいたします。
また、タイ国内の欧米系企業においては、ZEISS経由で東京精密の製品の購入が可能です。
これらは、タイにおける2社の業務提携の大きなメリットとなっています。
▲世界中の国々でZEISS製品が使われています
ウィチャユット(ZEISS):ビジネスにおいて、国が異なる企業は、価値観や購買における考え方など、同じ国の企業同士でビジネスをする時とは違った点があります。
高品質で素晴らしい技術・製品を持った2つの会社があった時、日本の企業にZEISSの製品を買ってもらうにはどうしたらいいか、また、ドイツの企業に東京精密の製品を買ってもらうにはどうしたらいいか。
この問いこそが、両社の業務提携の始まりでした。
東京精密は、当社が技術提携している唯一の企業です。