Accretech (Thailand) Co., Ltd. (以下、東京精密タイ)は、TOSEI (Thailand) Co., Ltd.と共同主催で2年ぶりにプライベートショーを開催致しました。
2022年11月29日~12月1日の3日間で412名にご来場いただき、前回(2020年:2日間で約200名)と比較してもより多くのお客様に足を運んでいただいた結果となりました。
本稿では、プライベートショーの内容や展示の見所についてご紹介していきます。
工場での製造~品質検査(測定)までの
効率化を図るソリューション
今回の展示会は『Smart Manufacturing by Smart Measurement』をメインテーマとし、工場での製造から出荷までの各工程に沿って活用できるソリューションをご用意しました。
1)スマートファクトリー(見える化)
リアルタイムモニタリングシステム by TOSEI×三菱電機
工場全体の生産進捗や各加工機械のエラー状況、品質レベルなどを可視化するSCADAソフトウェア『GENESIS64』。OEEリアルタイムモニタリング機能によって機械のOEEや、稼働レポート、データをリアルタイムで監視することができる。
2)スマートマシニング
自動測定機能付きマシニングセンタ by TOSEI×ブラザー
ブラザー製マシニングセンタ『SPEEDIO S500Xd1』にTOSEIの振れ検出器を搭載したフライス加工の効率化を図るソリューション。
3)スマートターニング(旋盤加工)
自動測定機能付き旋盤 by TOSEI×村田機械
村田機械製平行2軸型CNC旋盤『MW120Ⅱ』にTOSEIの計測システムを取り付け、旋盤加工とワーク計測を即座に行えるようにしたソリューション。
オートフィードバック機能によって、機械のオフセット値を自動的に調整することができる。
4)スマートグライディング(研削加工)
自動測定機能付き旋盤 by TOSEI×シギヤ×SBS
新たにACCRETECHグループに加わったSBSの砥石オートバランサーと定寸装置での外径測定の展示を実施。
5)QC:ポストプロセス測定システムby TOSEI
エアマイクロ・電気マイクロ測定機のデータ管理をPR。これまで手書きやPC手入力で管理していた測定データをPC上でスマートに管理する手法をご提案。
6)QA:スマートメトロロジー
各種精密計測機器by 東京精密
タイのモノづくり現場において需要の高い、当社測定機のおすすめラインアップを揃えました。
■表面粗さ・輪郭形状測定機
・SURFCOM NEX 200
・SURFCOM TOUCH/HANDYSURF+
■三次元座標測定機
・CMM XYZAX AXCEL RDS
■真円度・円筒形状測定機
・ROUNDCOM NEX
■光学測定機器
・OPTIC-LINE
・OPT-SCOPE
表面粗さ測定機は近年特にタイでの需要が高まっており、多くのお客様から関心を集めていました。また、今年からタイでも取り扱いが開始したシャフト形状測定機オプテックラインは、当社展示会では初めての実機展示ということもあり、具体的な引き合いも含め、多数のお問合せをいただいております。
▲東京精密展示ブースの様子
測定における基礎知識を紹介するタイ語でのセミナー
タイでも需要が高い「幾何公差入門」「表面粗さ入門」
展示会で特に好評を集めたイベントが、セミナーです。
タイは、測定に関する勉強の場が少なく、現場ローカルスタッフがタイ語で学べる機会はかなり希少です。そういった背景もあり、実践ですぐ活かすことのできるような内容の講義に人気が集中しました。
<セミナーテーマ 一例>
・「幾何公差の基礎知識」
幾何公差の基礎と、測定時のポイントを説明
・「表面粗さ測定の基礎知識」
面粗さ測定における正確な測定値を得るために必要な知識と正しい測定機の取り扱いについて
▲セミナーの様子
測定分野の課題解決パートナーを目指して
需要高まる「省人化」「高速化」「効率化」
今回の展示会を通して、改めてお客様が抱える課題の傾向を感じることができました。高精度に加えて「省人化」「高速化」「効率化」といった要素がタイでも求められてきています。モノづくり現場における自動化は、加工だけでなく、測定領域も重要な要素です。
今回の展示では、加工工程でのワーク自動計測や計測結果のレポート分析システムなど、スマートファクトリー化を推し進めるソリューションを集約し、生産の効率化を具体的にイメージいただくことをコンセプトとしました。
今後とも、お客様の課題解決に応えられる製品やソリューションを柔軟に提案していけるよう、努めて参ります。