昨今のEV需要の拡大に伴い、ガソリン車に加えてEV向け歯車の開発・製造がタイでも増加していくと見込まれています。当社Accretech (Thailand) Co., Ltd.では、それら歯車試験の需要拡大に対応するべく、三次元測定機による歯車測定機能の活用を推奨しています。
本稿では、当社で提案できる三次元測定機のラインアップおよびそれぞれの特長についてご紹介致します。
歯車の形状にあわせた最適な三次元測定機を提案
ロータリーテーブル付でより簡単・高精度に測定
歯車試験は、専用の歯車試験機で行うのが一般的です。しかし、歯車試験機は高額でありながらも歯車（ギア）の測定という限定的な活用にとどまってしまうことから、導入のハードルが高いイメージを持つ方も少なくないのではないでしょうか。
そこで当社では、三次元測定機のオプションとして歯車試験機能の拡張を積極的にご提案しています。今回はタイで歯車試験用として売れ筋の2機種をご紹介させていただきます。
■ XYZAX AXCEL RDS (ザイザックス アクセル)
※ロータリーテーブルなし
XYZAX AXCELシリーズのスキャニング測定モデルです。
高精度・高速駆動・温度保証範囲拡大を実現し、多彩なプローブシステムの選択と幅広いアプリケーションに対応しています。
ロータリーテーブルのオプション追加はできませんが、ハイポイドギア・かさ歯車・円筒歯車などの測定に対応可能です。
＜対応ソフトウェア＞
『GEAR PRO bevel』かさ歯車測定プログラム
『GEAR PRO involute』円筒歯車測定プログラム
■ ZEISS DuraMax®（カールツァイス）
※ロータリーテーブル搭載可能
コンパクトでありながらカールツァイスの持つ独自技術を凝縮したスキャニングタイプの三次元座標測定機です。スキャニング測定機能を標準搭載し、温度変化の影響を受けにくい本体構造を採用しています。 当社が三次元測定機での歯車試験を自信をもって提案できる理由として、以下のような強みが挙げられます。 突発的に歯車測定が必要になった場合には、受託測定サービスがおすすめです。 日本にワークを輸送して歯車測定を行っていたお客様が、タイ国内での受託測定に切り替えたことでコスト削減と納期短縮に成功した実例もございます。
オプションのロータリーテーブルを搭載することで複雑形状の歯車の測定を実現します。スクリューローター・ウォームギア・ハイポイドギア・かさ歯車・円筒歯車などのほとんどの形状の歯車計測に対応可能です。
さらに高精度なギア測定をご要望のお客様には、PRISMO（ロータリーテーブル搭載可）/ CONTURA（ロータリーテーブル搭載可）等のマシンをご提案させていただきます。
＜対応ソフトウェア＞
『GEAR PRO rotor』スクリューローター測定プログラム
『GEAR PRO worm』ウォーム歯車測定プログラム
『GEAR PRO bevel』かさ歯車測定プログラム
『GEAR PRO involute』円筒歯車測定プログラム
歯車測定技術と高精度ロータリーテーブル
✔ お客様のニーズにお応えする多様なマシンラインナップ
当社及びCarl Zeissはギア測定可能な3次元測定機を複数タイプ取り揃えております。お客様の要求される「精度」「測定項目」「ロータリーテーブルの要否」「ご予算」等に応じて最適な機種のご提案をさせていただきます。
✔ 歯車測定を簡単・高精度にする独自ソフトウェア『GEAR PRO
専門知識と手間を要するイメージが持たれがちな三次元測定機のプログラム作成を簡単・スピーディーに行える独自のソフトウェアをご用意。
測定したい歯車の諸元情報の入力・測定箇所の入力等で簡単に測定プログラムを作成することが可能です。測定したい歯車にあわせた4種のソフトウェアを展開しています。
▲GEAR PRO worm操作画面サンプル
歯車（ギア）測定は受託測定サービスにも対応
▶️受託測定サービスについて
今回ご紹介した三次元測定機の歯車測定機能について、タイではまだあまり認知は高くはありません。しかし、1台で歯車測定を含む様々な精密測定に対応できる三次元測定機は、中長期的な目線でみてコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
東京精密が持つ経験とノウハウで、お客様が求める条件に最適な機種・活用方法をご提案いたします。
タイで歯車測定機をお探しの方、その他歯車試験の受託測定をご検討の方は、下記フォームからお問い合わせください。