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正確な測定を行うために、幾何公差の理解は避けては通れない重要事項です。幾何公差とは、形状や位置関係などの誤差の許容範囲を指します。設計意図を正しく伝えるために図面に記載される、なくてはならない情報です。幾何公差は15種に分類されます。
今回は、位置公差に分類される「位置度」についてACCRETECHタイのセールスエンジニア人見とセールスマネージャーのTIPが解説していきます。
例の図面の場合、クリアランスは以下のようになります。
*赤字が、穴が一番小さくて、軸が一番大きい状態(最大実体実効状態)の寸法になります。
10.1 mm(Min Hole size)-9.9 mm(Max Shaft size)=0.2 mm
つまり、それぞれの穴が0.1 mmずつ位置がずれても許容範囲という理解になるのです。図面に記載されている位置度φ0.1はこの許容範囲を表しています。
このマルMは、実形状に応じて公差を広げることで、製品の機能を損なわずにNG数を減らすことができる重要な役割があるんです。QAQC業務に関わる方は必ずおさえておきたいポイントです!
このような測定にまつわる基礎的な知識や概念について、毎年プライベートショーにてタイ語でのセミナーを行っています。測定初心者の方はもちろん、各測定概念の理解のおさらいにも最適な講座です。例年多くの参加者から好評をいただいています。