アドビック(ADVIC)は、タイで測定機や測定具の輸入販売・アフターサービスを手掛ける専門商社で、タイで唯一のSKS(旧トーソク)製品の正規販売代理店です。
今回は、当社がSKSのエアーマイクロメータをおすすめする理由について、SKSの久坂氏と共に、ご紹介していきます。
日本におけるエアーマイクロメータのパイオニア
マイクロメーターは、精密な長さや内径・外径などを高精度で測定するための機器です。1800年代に製品化されて以来、今では電気や空気を使ってより正確に測定するマイクロメータへと進歩しています。
このうち、空気の圧力を利用して寸法を計測するエアーマイクロメータを日本で最初に製造・販売したのがトーソク(当時の社名は東京測範)です。
トーソクは測定機器の製造・販売を手掛ける会社で、1999年に日本電産グループ傘下に入り、日本電産トーソクに社名変更しました。その後、エアーマイクロ事業は日本電産シンポ、そして2020年に現在のSKS社に移管したという経緯があります。
トーソクは、日本でエアーマイクロメーターを牽引して育て上げただけでなく、精度の高い測定技術を持っています。SKSに移った今でもエアーマイクロメータに携わっている人たちのほとんどはトーソク時代からのエンジニアが多いため、トーソクの理念と技術は継承され続けています。
人を選ばず高精度な測定を実現する
SKS(旧トーソク)のエアーマイクロメータ
「SKSのエアーマイクロメータの最大の特長は、世界でもトップクラスの高い測定精度です。特に表示器に関しては群を抜いており、ミクロン単位まで正確に測定できます。また、誰が測定しても同じ結果が出るという点も強みです。特に、生産拠点が海外にあるような現場では、作業員の技術レベルが懸念点になる場合も少なくないですが、それら不安を解消できるのも大きなメリットです。」(SKS久坂氏)
SKS(旧トーソク)の数あるエアーマイクロメータの中でも、おすすめなのがコラム型の『CAGシリーズ』です。当社のタイでの導入実績は、日本でもベストセラーの『CAG-2000』が主流ですが、その後継機種である『CAG-4000』が登場しました。
トレーサビリティという観点からも使い勝手がさらによくなっていることから、今後もタイで『CAG-4000』を推奨していきたいと考えています。
【エアーマイクロメーター「CAG-4000」の主な特長】
・SDカードスロット採用。CVS形式でEXCELでのデータ編集が可能。
・TFTカラー液晶を採用した見やすい設定画面
・プログラム数を30に増加
・マスター合わせボタンの追加
・USBポート標準採用
・奥行サイズが40㎜短縮
▲ 見やすいバーグラフ表示
▲ SDカードスロット
測定精度の維持に不可欠なキャリブレーション
「使用する環境にもよりますが、約10年で交換する現場が多いでしょう。しかし、測定器に関して言えば、いくら高価で高品質であったとしても、長年、使用し続けるうちに部品などの劣化により精度は落ちてきます。今お使いの測定器の精度を保ちながら、できる限り長く使い続けるには、定期的なメンテナンス、つまり基準となる標準器と比較しながら精度を調整するキャリブレーションが必要です。その点、アドビックは当社も安心してお任せできる高いメンテナンス技術を有しており、海外でも有数のSKS製測定機のキャリブレーション可能な販売代理店です」(SKS久坂氏)
自動化に備えてエアーマイクロメータの導入を
昨今の日本の自動車製造市場は、EV(電気自動車)生産に舵を切り出しています。そのため、従来のガソリンエンジン(レシプロエンジン)の生産の多くが、タイを中心としたASEANに移行しており、今後しばらくはその需要が続くと予測できます。
その反面で、コロナでの経験を踏まえて工場では少人数でも生産維持できるよう、自動化が進みつつあります。タイも例外ではありません。現場で簡単に検査・計測を自動化できる、エアーマイクロメータの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
また、タイ・バンコクで開催されるMETALEX2022に実機を展示予定です。
ご興味のある方は、ぜひ会場にて製品をご確認ください。
★出展ブース:H102 BK12