アイシン産業（タイランド）では、粉粒体のバグフィルター、サイクロンの排出をスムーズに行うための粉粒体排出装置「ダブルリンクダンパー」を提供しています。本稿では、同製品の独自技術や特長、ラインアップについてご紹介していきます。
シンプルな操作で滑らかな動きで機器の寿命を延ばします
電磁弁・制御盤もコストダウンし、省エネを実現！
ダブルリンクダンパーは、粉粒体の排出処理に使用される装置で、バグフィルター、サイクロンの空気の逆流を防ぐなど粉粒体の流れを制御して排出性を向上させるために設置されます。空気輸送の送り終わり箇所などで2つのダンパーを使用して空気を遮断してスムーズな排出を実現します。
【特長】
・空気の遮断機能により、粉や微粒子の効率的な排出を実現
・2段階のロック機能を備えており、シンプルな操作で排出プロセスを制御
・他の製品と比較してコンパクトな設計を採用し、設置スペースの制約がある場所にも最適
・1台のエアーアクチェータで上下のダンパーをスマートに開閉
・滑らかな動作で機器の使用寿命を延長
・電磁弁、制御盤もコストダウン
・スマートな省エネ・省メンテ設計
・バグフィルター、サイクロンからの被輸送物の排出に最適
・標準サイズ：150mm / 200mm / 250mm / 300mm
【その他製品ラインナップ】
■ ダブルフラップダンパー
サイクロンや集塵機の排出用途として、電池・化学製品・食品などの幅広い産業で導入
■ サニタリーフラップダンパー
弁体駆動部の取り外し可能で、分解・洗浄できるサニタリー性の高い設計が特長。食品や医薬品製造現場に最適。
▲ 左より、洗浄時・組付時
単一制御の独自機構によって省コスト・省エネ・省メンテナンス
ダブルリンクダンパーは、1台のシリンダーが上下二段のフラップダンパーとリンクして、交互に開閉を繰り返す独自の機構で、省エネ・省メンテを実現します。
30年以上変わらないスタンダードなダブルフラップダンパーの構造をベースに、よりシンプルでコスト効率の高い設計に進化しました。高価な加工や複雑な構造を排除し、ダブルフラップダンパーに比べて手頃な価格で導入いただけます。
【独自の技術機構】
・シリンダーの双方向操作
1つのシリンダーで2つの機能を操作できることにより、コンパクトな設計が実現され、スペース効率が向上します。
・電磁弁の単一制御
通常2つの電磁弁が必要な制御を、1つの電磁弁で可能とすることで制御プロセスを簡素化し、コストを削減します。
・容易なメンテナンスとコスト削減
よりシンプルな設計と効率的な操作により制御の複雑さが軽減され、既存製品と比べ2～3割のコスト削減とメンテナンス費用の削減を実現しました。
▲ 1つのシリンダーで上下二段のフラップダンパーを制御
【外形寸法図】
