アイシン産業(タイランド)では、粉や粒状の材料を効率的かつ正確に供給するための革新的な排出装置「精密計量システム(AI ドージングシステム)」を提供しています。
本稿では、同製品の特長について詳しくご紹介します。
精密計量システム「AI ドージングシステム」は、粉や粒状の材料を効率的かつ正確に供給するために設計された精密計量装置です。この装置は、従来の回転機構とは異なり、カットゲート方式を採用しており、材料の形状や物性に影響されることなく安定した供給を実現します。粉や粒の形状が損なわれるリスクを低減し、製造工程の安定性が向上され、±1グラムの範囲内での正確な計量が可能です。
【精密計量システムの主な特長】
■自重落下で顆粒を壊しにくい
カットゲートの自重落下方式は、一般的な回転式とは異なり、材料の特性に左右されず、粉や粒状材料の形状を損なうリスクを軽減します。
■高い供給精度
一般的な粉粒体計測機器の計量誤差が1%程度である中、同製品は、計量数や材料の特性に関係なく、±1g以内の範囲で正確な計量が可能です。軽量誤差が非常に少ないため、製品の品質を確保します。計量終了後の残量もほとんどありません。
■幅広い調整幅
幅広い調整幅を持ち供給量を柔軟に調整できるため、多様な生産ラインに適応可能です。
■多機能性
1つの機械で複数の物質を登録し、測定できるため、生産効率が向上します。また、制御システムにより、排出量の修正や補正が簡単に行えます。本体はステンレス製で原料がガスケットに接触しない構造です。
■シンプルな構造でメンテナンスが容易
シンプルな構造で年に1回ほどの定期的な分解クリーニングや部品の交換が容易に行えるため、生産ラインの停止時間を最小限に抑えます。
【計量制御】
■加算計量及び減算計量にも対応可能
■材料毎にパラメーターを設定し最適計量が可能
【主な用途】
■食品、医薬品、ファインケミカル、二次電池材料
■摩耗性材料、難排出原料、高能力充填
精密計量システムは、微細な供給が可能なドージングバルブを採用しており、微粉から塊状まで様々な特性に対応が可能です。H型(カットゲートタイプ)・V型(振り子タイプ)をラインナップしています。
■AI ドージングシステム-H(カットゲートタイプ)
エッグカッター状の特殊弁が水平に反復運動し、原料の排出量を制御します。弁の開度は0.1mm単位で調整可能であり、排出量は1:200の比率で無段階に設定できます。
■AI ドージングシステム-V(振り子タイプ)
扇形の弁体が振り子のように動き、排出量を制御します。弁の開度は0.1mm単位で調整可能であり、排出量は1:200の比率で無段階に設定できます。
アイシン産業の粉粒体精密計量システムは、日本では各地の製造現場で導入され、主に漢方薬の原材料供給やカーボン粉・塩化ビニール粉末の加工などの様々な分野で利用されています。
日本の工場と連携して、導入前に製品のサンプルテストを行い、数値の可視化を通じて、顧客ニーズに適した設計を実現することが可能です。
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