アルファツール・アジアはタイで機械・工具・周辺機器などを取り扱う総合商社だ。
社長の渡邊守氏は、測定業界で30年以上の経験を持つ計測器のエキスパート。
その知見と人脈を生かし、メーカー同士のコラボレーションによる測定器のプロデュースを手掛けているという。
「創業以来、取り扱い製品を売るだけでなく、提案型の営業をすることでお客様との信頼を築くことに力を入れています」と語る渡邊守社長。
顧客が持つ悩みをどうすれば解決できるのか、いつも自分の悩みに置き換えて考えているという。例えばそれは、製品や部品加工における技術・品質の向上であったり、簡易化や省エネ・コスト削減に関する問題であったりする。
測定や計測に関する豊富な知識を持つ渡邊社長は、お客様からよく相談を受ける。ところが、お客様の希望を100パーセント満足させる製品が市場に出回っていないことがある。
”製品が無いなら、新しくつくればいい”というシンプルかつ大胆な発想から、今回のプロジェクトが生まれた。
アルファツール・アジアはメーカーではないため、自社で製造ができない。そこで渡邊社長はメーカー同士のコラボレーションを思いついた。
測定器に精通する同氏の頭の中には、各メーカーの製品特性がインプットされている。A社製品の特性とB社製品の特性を合わせれば、お客様のニーズに合う製品が出来上がる・・・
思い描いた製品像を具現化するため、メーカーに話を持ち掛けた。実は、この構想を最初にメーカーに話したのは、今から10年以上も前のことだという。
渡邊社長がプロデュースした製品が間もなく世に出ようとしている今、アルファツール・アジアの立ち位置や目標は何なのか?
「本来はメーカー同士がやるべき仕事。ただ、どこのメーカーもやらないから、私が代わりに仲立ちしただけ」、と笑いながら答えた。求めているのは、自社の利益ではない。”どうすればお客様の役に立つ製品を生み出すことができるのか”、ただそれだけである。
一方で、渡邊社長は常に画期的な製品づくりだけを考えているわけではない。お客様から相談を受けたときに、”過去に使用していた測定器で問題が解決できないか?”ということをまず最初に考える。
ソリューションのために新製品提案をする傾向にある測定器業界において、このような行動もまた異例。
測定器に精通している渡邊社長ならではの発想だ。
お客様に余計なコストをかけさせないことも、モノを売る商社の役目であると考えている。
過去には一般測定分野以外に、小径止まり孔の自動化などの専門機分野においても”不可能を可能”にしてきた渡邊社長。
専門分野以外であっても、お客様が困っていれば、一緒になって考え、課題・問題の完全解決を目指す。
それが渡邊社長であり、アルファツール・アジアだ。
■タイで測定・計測に関して課題をお持ちの方はアルファツール・アジアまでご連絡ください。
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渡邊 Watanabe
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