アジアメンテナンス(以下、AMA)は、タイでも数少ない、設備のメンテナンスを専門とした日系メンテナンス会社です。幅広い機械の種類や修理品目に対応しておりますが、今回は弊社が特に得意とする修理・修繕内容について詳しくご紹介していきます。
AMAが手掛ける修理案件の中で最も数が多いのが主軸などの回転系ユニットの修理です。実績が豊富な理由はその高精度にあります。
スピンドル修理に不可欠なベアリングは、ミクロン単位の調整を要します。そのため、工場には精密空調機を設置し、室温を25℃±1℃の状態に厳密に管理しています。全てのスピンドル修理を温度管理された恒温室で行っています。
また、修理後は専用のテストベンチを使ってスペックの回転数まで試運転を行い、振動・バランス・温度を測定。試運転結果をレポートを作成し、納品時に添付しています。
さらに、納入後の品質に対するフィードバックを頂き、アフターフォロー徹底しています。充実した設備を揃え、品質にこだわるメンテナンスメーカーは多くありません。
スライドの再研磨・ターカイト貼替・摺合わせ作業をタイで行っています。
スライド部修理に使用するターカイトを数種類常備。その他、専用ボンドやターカイト貼替時に使用するウエイト(1t×4台)を保有し、専業メーカーに匹敵する充実した設備を備えています。
摩耗や傷などで加工精度が悪くなった主軸テーパ部分の研磨を行います。
一般的には主軸を取り外し、メーカーへ送付して再研磨または主軸載せ替えを行うことが多いですが、AMAには機上テーパー研磨専用の機械があるため、主軸を取り外して主軸修理とテーパー研磨を同時に行ったり、機械のテーブル上でテーパー研磨を行うことが可能です。
機上でのテーパー研磨はタイでは珍しく、工作機械メーカーからテーパー研磨作業を依頼されることもあります。
スピンドル同様、テーパー研磨後は品質確認を行い、精度測定を実施します。
タイ国内で機械のオーバーホールやリノベーションが完結できることは、コストや納期の面においてお客様に大きなメリットをもたらします。
AMAではこれまで大小様々なタイでのオーバーホール実績を積み重ねてきており、機械の種類やメーカー問わず幅広い条件に対応可能です。突発的な部品修繕から設備の機能改善まで課題に適した提案を得意としています。
昨今、製造業界でもAIを活用した自動化や省人化が進んでいますが、機械エンジニアリングやメンテナンスは技術者の経験に基づくアナログ技術がものを言う領域です。弊社では、これまで積み重ねてきた技術やノウハウを事業サービスとして提供しつつも、それらを次世代へ継承していくことにも努めています。社内はもちろんのこと、お客様が行うメンテナンスや管理にも積極的に技術共有しているのです。
そういった意味でも、タイで活動する日系企業として、今後ともタイの製造現場の発展につながる活動を続けていきたいと考えています。
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坂倉 Sakakura
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谷藤 Tanifuji
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