近年、日本においては、「働き方改革」など労働時間に対する法規制が本格化した事や、日本国内だけではなく東アジア・ASEAN各国において、モノづくり人口減少に伴う技術継承の困難、慢性的なCAD/CAMオペレーター不足など、金型製造現場においても、いかに人材を育成するかが大きな課題となっています。
さらに追い打ちをかけるように、昨今の新型コロナウィルスの猛威により “ニューノーマル” での生活を余儀なくされ、今後様々な産業において目まぐるしく変化せざるを得なくなるのではないか、と予測しています。
今回ご紹介する“CAM-TOOL ESオプション”は、これらの諸問題を “簡単操作”で “高精度で安全なNCデータ”を “手早く作成”する事で問題解決すべく、2018年秋に当社主力製品である一体型CAD/CAMシステム“CAM-TOOL”のオプションコマンドとして、東アジア地区にて先行リリースされました。
そこからさらにブラッシュアップされ、CGS海外戦略商品であるミドルレンジCAD/CAMシステム、“CAM-TOOL Prime”にESオプションを搭載したものを、“CAM-TOOL Prime+(プラス)” としてASEAN地区でもリリースしました。
CAM-TOOLシリーズは、“思いのままに、そのままに。自由自在な金型モノづくり”をコンセプトとするCAD/CAM一体型の多機能金型用システムです。
型種を問わず、大物金型から超微細加工分野まで、多くの金型製造メーカー様、生産財メーカー様にご利用いただき、ASEAN領域で約350ライセンスの導入実績があります。
【ハイエンドシステム CAM-TOOL】
【ミドルレンジシステム CAM-TOOL Prime】
【CGS海外戦略商品CAM-TOOL Prime+】
[特徴]
■加工形状を大きく表示し、最小限の操作でNC作成が出来るようなコマンド配列
■各社のノウハウやツーリング情報等を “加工テンプレート” として構築、利用することでオペレーターによる “バラツキのない”切削加工を実現
■NCデータの最適化機能、加工シミュレーションも標準搭載。安全で、効率的なNCデータが、流れ作業で作成可能
■複数の加工形状を一括同時演算でき、CAM計算の待ち時間を大幅に削減
CAM-TOOL Prime+の操作性を証明するために、またショップフロア型の運用をイメージできる実演動画をご用意しました。
こちらは、MAZAK THAILANDショールームにて撮影された生産財メーカー様コラボレーション加工実演のPR動画です。
弊社エンジニアが、CAM-TOOL Prime+を用いて電極加工NCデータを作成し、MAZAK VC-PRIMOS 400 SGにて実際に加工を行いました。
CAM-TOOL Prime+は、大荒取りから仕上げ工程の切削条件・工具形状をテンプレート化できるだけではなく、切削高さを含めた加工範囲や切削シミュレーションの設定まで記憶させることが可能です。
これにより、設計部門から依頼された3Dモデル(Iges、Step、Parasolidデータ等)に対し、特別なオペレーションを行わず、テンプレートを選択する作業だけで干渉のない安全なNCデータを作成する事ができます。
<後編に続く>
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