石川県にある株式会社エーエムジーは、精密金型部品製作、精密プラスチック金型製作、精密部品の販売、精密プラスチック部品の製作・販売を行なっている。
匠の技が込められた金型と精密プラスチック部品は、Made in Japanの精緻で高品質な「ものづくり」を支える。
同社は2018年にタイへ進出。AMG(THAILAND)CO., LTD.(以下AMGタイ)を設立し、日本で使用する精密金型部品をタイで製造している。
AMGタイの新家秀康(あらいえ ひでみち)氏は、日本でトップクラスの精密金型設計者だ。また、同社の山田顕次(やまだ けんじ)氏は、形彫り放電加工用の電極設計と製造の第一人者である。
設計・加工の匠である2人が、精度ミクロン単位の超精密金型を日本で設計・製造する際に使用していたCAD/CAMソフトウェアが、CGSの「CG MOLD DESIGN(以下CGMD)」と「EXCESS-HYBRIDⅡ(以下EH II)」、そして「CAM-TOOL(以下CT)」だ。
世界で200万人を超えるユーザーが使用するSOLIDWORKS®にアドインする、モールド金型設計に特化したCADシステム。
MISUMI、FUTABA等の3D標準部品やモールドベースデータを標準搭載。
ユーザーがカスタマイズした部品やアセンブリデータをデータベースに追加することも可能。
同一システム内で2D図面と3Dモデルを重ねて表示して扱うことができ、試行錯誤を伴う金型設計や加工において効果的なハイブリッドCADシステム。
2D図面および3Dモデルから穴・ポケット~3D形状、そしてワイヤーカットの加工データまで作成できるCAMも用意。
曲面形状に沿って忠実に工具を接触させる独自の演算ロジック「サーフェス演算」により、工具負荷を抑え、滑らかな加工動作と高精度な面品位を実現する高精度CAMシステム。
金型づくりの視点から発想したCAMのための独創的なモデリングCADも搭載。
金型部品加工において各要素で要求される精度が異なるため3Dモデルだけでなく2D図面での指示も必要となる。
EXCESS-HYBRID II では金型に特化した作図やソリッド&サーフェスモデリングなど設計に必要な機能がすべて揃っているので、意図する電極の図面やモデルを自由自在に同一画面で重ね合わせながら効率的に作成できる。
加工形状や精度に応じてCAMを使い分けることで作業分担ができ、効率よく加工プログラムの作成ができる。EHⅡでモデリングした3D電極モデルはCT専用フォーマットでやり取りが可能で、同じ開発元であるメリットが生かされている。
◆EXCESS-HYBRID II
2D図面作成、3Dモデリング、穴・ポケット・2.5D加工プログラム作成
◆CAM-TOOL
3Dモデルからミクロン精度の3D加工プログラム作成
CGS ASIAでは、製品を導入された企業と保守契約を締結し、年に1度の製品バージョンアップ対応により現場の要望を反映したCAD/CAMの機能改善を行なっている。
また、電話、Eメール、定期的オンサイトサポートのほかPCのリモート接続による遠隔サポートにも対応、開発元である日本の本社と連携しながら技術的な課題のクリアのために社内で検証して最適な解決方法を導き出すなど、アフターサービスも充実している。
設計担当と加工担当の日本人技術者2人がバンコクのオフィスに常駐し、工作機械、切削工具、ホルダー等、生産財メーカー各社の協力を得て切削サンプル製作も行っており加工ノウハウの提供やユーザーの問題解決に迅速に対応する。
AMGタイでは、現在日本から発注された金型部品加工をトータルコストの安いタイで行なっているが、将来的には当地で取引先を広げ、金型設計から金型製造までをタイで行なっていきたいと考えている。
設計の匠がCGS ASIAに寄せる信頼は、とても厚い。
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