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金型製造にかかる時間を短縮するためには、CAM工程の短縮が効果的だ。例えば、曲面のモデリング、ツールパス効率化のためのモデル作成・モデル変更などが時間短縮できれば大幅な効率化が期待できるだろう。
本稿では、金型製造における作業時間短縮に貢献するCAM-TOOLの追加オプション「サーフェスプラス」について紹介していく。
サーフェスプラスの開発は、金型設計における工程短縮がきっかけだった。
迅速且つ、高精度な演算には表面の面張りや穴埋めが不可欠だが、自由曲面の多い金型のモデル編集となると、これらの作業が複雑で時間を要する。サーフェスプラスを用いればこれらが容易に行える。主に、面削除・面移動・ブーリアントリム・フィル曲面の4つの機能がある。
1. 面削除機能
高品質のツールパスを作成するために形状の輪郭を認識して自動で穴埋め曲面を作成できるなどのモデルの形状修正時に活用される。
2.面移動機能
モデル曲面の伸縮や移動に用いられる機能。自由自在にカーソルを移動し、曲面を移動したことでできる隙間を移動後の曲面と周囲の曲面を延長、トリムすることで自動で埋めます。
3.トリム機能
指定した曲面をトリム種類(和、差、積)でトリムします。トリム後の形をプレビュー表示で確認できるので、変更後の出戻りも抑制できます。
4.フィル曲面機能
線や複雑な曲面エッジから容易に連続性を維持した単一曲面を作成することが可能。作成後の形をプレビュー表示で確認できるので、変更後の出戻りも抑制できます。