複雑形状部品の設計は、難易度が高く、時間や手間がかかるものだと感じている方も多いのではないでしょうか。
設計図が完成した後は金型を製作し、作成した部品が規定通りの寸法に仕上がっているかを確認します。要件を満たさない場合は、設計から金型製作、部品試作を繰り返すことになり、時間やコストがかかってしまいます。
この試作までのプロセスをよりスムーズにし、設計時間短縮に役立つ、金型設計製造用CAD/CAMシステム「EXCESS-HYBRID Ⅱ」 の5つの機能についてご紹介します。
1. 一括絞り展開
2. スプリングバック
3. 見込み変形
4. トリムライン展開
5. プレス金型機能
絞り形状を一括で展開し、製品ブランク形状を表示します。一括展開機能を活用することで、設計者の材料サイズ算出の時間や工数を削減できます。また表示される板厚減少率を考慮して金型設計ができるため、トライ工程の軽減が期待できます。
ワークが元の形状に戻るスプリングバック量を計算し、最大開き角度の位置や情報を表示します。スプリングバックの計算結果のモデルが作成されるので、変化箇所を明確に確認でき、また元形状と並べて形状変化量の比較もしやすくなります。これにより、設計ミスを抑え、設計コスト削減につながります。
サーフェスを指定方向・指定角度で展開し、アウトラインや展開図を作成できる機能となります。別モデルのサーフェスを使用して、面に沿った展開を行うこともでき、絞り製品の途中工程の作成などにも活用できます。また、一括絞り展開同様に、計算結果から、メッシュ面の表示や板厚減少率の確認が行えます。
複雑な3Dモデルの編集や形状の修正には工数が多くかかりますが、部分的に面をオフセット変形や回転などさせる見込み変形モジュールの機能を活用することで、あらゆるモデリングの工数を短縮化することが可能です。
見込み変形機能例:リフト変形、マッチング変形、回転変形、オフセット変形、フリーフォーム変形
3Dレイアウト設計を支援するプレス金型設計用機能です。送りピッチや材料サイズのパラメータを入力することで、歩留り率や材料ロスを確認できます。また、形状に切刃の属性をつけることで、各工程における荷重を算出することができ、成形荷重・曲げ荷重などを容易に確認しながら設計を行え、効率的に作業を進められます。
「EXCESS-HYBRID Ⅱ」は、プレス金型向けの豊富な機能を備えたオールインワンのCAD/CAMソフトウェアです。中間データを介さず、一気通貫での運用が可能で、CADデータをCAMに直接反映できるため、互換性を気にせずご使用いただけます。
また、充実したユーザーサポートもCGS ASIAの強みです。専門的なお問い合わせに対応できる技術員が常駐しており、ユーザーからの要望やフィードバックを製品開発に直接届けることができます。そのため、毎年のバージョンアップを通じて、よりユーザーに寄り添ったソフトへと進化し続けています。
タイ現地のお客様がソフトウェアの全機能を的確に活用し、効率的に金型を製作できるよう、タイ人・日本人を問わず万全のサポート体制を整えております。