EVバッテリー用エアリークテスターで自動車産業をサポート
▲MiRA・SUBCON EEC 2022展示ブースの様子
タイでエアリークテスターの製造・販売を行うコスモウェーブテクノロジー(以下、コスモウェーブ)は、2022年8月24〜26日にNong Nooch Pattaya International Convention And Exhibition Center(NICE)にて開催された『MiRA・SUBCON EEC 2022』に出展した。
バンコク開催の展示会はこれまで多くの出展実績があるが、東部特別開発地区(EEC)に該当するチョンブリエリアでのイベント出展は今回が初の試み。更なる顧客層の拡大につながる転機となりそうだ。
MiRA・SUBCON EEC 2022出展で顧客層の拡大を図る
今回の出展の目的および出展製品のポイントについて、同社General Managerウィナイ氏に伺った。
バンコクの展示会でブース訪問いただくのは既存のお客様が大半でしたが、今回の展示会では、自動車・電気機器・電子部品製造関連などの東部地域の新規のお客様と面識を持つことができ、顧客層拡大のきっかけを得られたと感じています。東部地域には自動車製造関連企業が多く、ここ数年でEV車への関心も高まっていることから、今回の展示会では、新製品であるEV車向けエアリークテスター『LS-R902EV』を中心に紹介致しました」(コスモウェーブ ウィナイ氏)
EV専用エアリークテスター『LS-R902EV』タイで初紹介
▲MiRA・SUBCON EEC 2022で展示されたエアリークテスター(左からLS-R902、LS-R902EV)
本展示会で、コスモウェーブが展示した主な製品はエアリークテスターの人気モデル『LS-R902』と、EVバッテリーリークテスト専用の技術設計・機能を搭載した新製品の『LS-R902EV』だ。
▲エアリークテスターLS-R902
■ エアリークテスターLS-R902
コスモウェーブのエアリークテスター人気モデル。分かりやすいタッチパネル式カラー液晶とアイコン表示、ワーク温度補正機能が特長。ワーク温度が一定でない場合、試験結果にエラーが起きることが比較的多いが、この補正機能により、ワーク温度の変化を補正でき、試験の安定性が向上する。7言語(英語・日本語・中国語・韓国語・ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語)に対応。
▲ エアリークテスターLS-R902EV
■ エアリークテスターLS-R902EV
今回の展示会でタイ初披露となったコスモウェーブの新製品。通常のテスターでは判定できなかった低圧力の大型EVバッテリーリークテストに向けた設計が特長。
エアリークテスターLS-R902EVの特長
・CISVASフィルター内蔵により、バッテリーの変形による誤判定を低減
・環境温度補正機能により、リアルタイムに環境温度を測定し毎測定ごとに適した補正量を決定
・実体積流量表示機能付き
・産業用フィールドネットワーク対応(オプション)。煩雑だったケーブルを省配線化
・低〜中圧仕様(50kPa〜800kPa)のため、冷却水路系リークテストにも対応可能
・バイパス対応により、加圧に時間のかかる容積の大きなEVバッテリーの加圧時間を大幅短縮
同社では、エアリークテスターだけでなく、組立作業向けのサーボプレス・ナットランナ・コアピン・インサートといった金型部品など製品も取り扱っている。用途に応じ、多様な製品・モデルから選択可能だ。
タイ国内に製造拠点を拡大する外資系企業を積極的にサポート!
今回のイベント出展は、東部地域の新規潜在顧客へのアプローチのきっかけとなり、市場需要の理解も深めることができたという。