近年、EV(電気自動車)は世界中の自動車ユーザーから注目を集めています。タイでも、ガソリンスタンドやショッピングモールなどでのEV充電スタンドの設置が増えており、EV利用者は増加傾向にあります。
コスモ計器が50年以上にわたって発展させてきたエアリークテストの技術と知見を活かし、 EV生産の増加に対応するため、エアリークテスターの新製品「EVシリーズ」を開発しました。
本稿では、新たなリークテスター『LS-R902EV』と『AL-R302EV』それぞれの優れた機能につてご紹介します。
大容量で低電圧のEVバッテリーの漏れ検査に最適
ガソリン車とEVの大きな違いは、利用するバッテリーの大きさです。
それらに対応したリークテスターを使用しなければいけません。当社はこの変化を予見し、エアリークテスター『LS-R902EV』と『AL-R302EV』を新たに開発しました。
▲リークテスター 左:LS-R902EV 右:AL-R302EV
■ エアリークテスター『LS-R902EV』の特長
✔ 検査条件に合わせて、漏れ量単位mL/minや圧力単位Paなどが選択できる
✔ 環境温度補正機能搭載
✔ バッテリー冷却系のリークテストにも対応
■ エアリークテスター『AL-R302EV』の特長
✔ 新開発のフローセンサーと空気回路搭載
✔ テスト圧力変動補正機能および環境温度補正機能搭載
エアリークテスター「EVシリーズ」特長
新機能により、判定精度が向上
合否判定と検知をより正確に実施するため、EVバッテリー測定用の様々な新機能を開発しました。
1. 新開発のCISVASフィルター
CISVASフィルターは、バッテリーケースの突発的な変形によって発生するノイズを除去することが出来ます。
フィルターは、バッテリーケースの漏れ量の動きを独自の方法で監視し、異常な変化を特定しています。その異常な変化を特定が、漏れ検査の信頼性を上げています。
⇒製品の変形による判定ミスを軽減
▲ CISVAS フィルターが検出できる差圧
2. 環境温度補正機能搭載
バッテリーケースの特性上検査時の室温変化の影響を受けやすく、環境温度補正機能でこれらの影響による度変化による誤測定を削減します。
これら2つのEVシリーズモデルは、検査時の室温測定を行い、室温の日時変変動の温度差から適切な補正を行います。
⇒リーク量の誤検知を大幅に削減
上記の2つの機能の他にも、リークテスターとして優れた機能があります。 詳細は Vol.2へ