第一セントラル(タイランド)は、タイでダイキンの店舗・オフィス用、工場用エアコンを取り扱っています。
前回の記事に引き続きまして、タイの工場やオフィスで使われている旧式エアコンをインバータエアコンに交換するメリットついてお伝えしたいと思います。
暑いタイでは、エアコンなしに生活することは厳しく、オフィスや工場においては、いつもエアコンがフル稼働している状態です。旧型エアコンは電気消費量が大きく、タイの電気代が高いこともあり、省エネ化に取り組みたいと考える企業が非常に増えています。
電気代を削減する簡単な方法は、(導入時のコストはかかりますが)旧式のエアコン(ノンインバータ)をインバータエアコンに交換することです。
上の図のように、インバータエアコンを導入し、適切な運用を行なった場合、初月から目に見える形(電気代が減る)で省エネ効果が期待できます。
インバータエアコンは、簡単に言ってしまうと、マイコン制御で室温を一定温度に保ってくれます。エアコンの消費電力は設定温度まで急激に下げる起動時に最大となり、ノンインバータエアコンの場合は、その後、単純なオンオフを繰り返すだけの温度管理が行なわれます(下図参照)。
インバータエアコンは、±2℃でコンプレッサが作動し、自動的に設定温度をキープしてくれます。寒すぎたり暑すぎたりという温度ムラを解消するとともに、低電力で温度管理を行ないます。
日本では30年程前からインバータエアコンが使われていますが、タイでの普及はまだこれからといったところです。
インバータエアコンへの入れ替えは、省エネ効果を高めるため以外に、R22問題をクリアするのに必要とされます。
2000年以前の古いエアコンに使用されているR22冷媒(HCFC)は、オゾン層を破壊する恐れがある物質を含んでいるため、2019年に生産終了となり、2020年からは世界的に実質全廃となりました。
R22が使われている旧型のエアコンは故障しても冷媒の交換ができないので、修理不能となってしまいます。
今後、SDGsやカーボンニュートラル等の環境対策に積極的に取り組む必要がある企業においては、随時インバータエアコンに入れ替えていくのが正解でしょう。
当社が取り扱うダイキンの業務用エアコンには、冷媒にR32を使用した『スカイエア』があります。R32は「新冷媒」として、現在一般的に使われているR410Aよりも、より地球温暖化への影響が少ないガスとなっています。
スカイエア/天井埋め込みカセット形『FCFC-DV2S』
R32冷媒を使用した、室内機を天井に設置する埋込タイプの業務用エアコンです。
① EGAT NO.5ラベル(タイ発電公社とタイ エネルギー省の試験に合格した電化製品に与えられるラベルで5は最高位)が付与された、高い省エネ・冷却効率を実現
② R32は、タイでダイキンが最初に使用した環境にやさしい冷媒です。 R22やR410Aよりも冷却能力が高く、コンプレッサの負担を減らします。その結果、GWP(地球温暖化係数)はR410Aの3分の1。より高速な冷却操作、より多くのエネルギー消費の節約を実現できます。
③ 360度のラウンドフロー(全周吹出し)で空気の方向を均等に制御し、さまざまなパターンでエリア全体を着実に冷却します。
インバータエアコンには、シーリングタイプ(天吊型)、フロアスタンドタイプ(床置き型)、ビル用マルチタイプ(個別の操作が可能)といった種類がありますので、お客様の使用状況に合わせたご提案をいたします。
タイでは、室内の広さよりも過剰な冷却機能を持つオーバースペックのエアコンを導入しがちですが、適切なサイズのエアコンを選ばないと電気代のムダが発生します。
当社ではエアコン性能の無料診断を行なっていますので、ぜひご活用ください。
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