無線LANに対応した遠隔計測器「RIONOTE」。ケーブルの引き回しが難しい現場での計測に活躍
07/10/2024
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中村 貴広Supervisor

計測試験機の総合商社・日本電計タイランドの中村です。

今回ご紹介するのは、多機能計測システム「RIONOTE(リオノート)」です。
同製品は、1944年創業、70年近くにわたり音響振動の研究開発に取り組んでいる音のスペシャリスト「リオン株式会社(本社:東京都国分寺市)」の音響振動計測器です。

音・振動の計測器は自動車やエアコンなどから発せられる音を解析し、騒音の低減などの目的で使用されます。

リオン株式会社のタイ営業担当・近藤 正紀(こんどう まさのり)氏と一緒に、RIONOTEの特長を説明します。

▲リオン株式会社 音響振動計測機営業部・計測器海外販売課 近藤正紀 氏

毎月日本とタイを往復して営業活動をしていたが、
コロナ禍によりPCの遠隔会議ソフトを使用して顧客サポートなどを行なっている。
2013年リオン株式会社入社。
プライベートでは、リオン自転車同好会に所属。自転車競技の大会で優勝経験あり。
後ろに並ぶのは製造途中のリオンの騒音計(自社工場にて)

音と振動の同時測定が可能なポータブル測定器「RIONOTE」は、実験室からフィールドへ展開可能

「例えば、自動車の静音に注力している自動車メーカー・サプライヤーの場合、様々な要因で発生する騒音や振動を低減するニーズがあります。より良い品質の車を作るためには音響振動の測定が必要です。(近藤氏)」

また、空調機器メーカー等でも静音化は重要な課題であり、完成品はもちろんコンプレッサーなどの部品も騒音が管理されています。これまで騒音振動の解析は大きくて重量のある機材とPCを用いて試験室で行なうことが一般的でしたが、RIONOTEの登場で、屋内外で簡単に計測することが可能になりました。

RIONOTEの特長】

① ポータブル(タブレット型/B5サイズ/1.2kg)で、どこにでも持ち運びが可能
② カラー液晶タッチパネルで直感的に、専門家でなくても操作できる
③ 無線接続(オプション)により、ケーブル不要
④ 音の測定と振動の測定が1台で可能

特に③の無線機能により、計測が大変簡便になりました。

例えば車のエンジン周辺などはケーブルの引き回し(配線)が難しく、非常に手間がかかる事前作業が必要でした。

RIONOTEは、車内エンジンにセンサーと無線ユニットを設置するだけで、遠隔計測することができます。また、複数箇所(最大で無線ドック4台)の測定が1度に行なえます。

▲無線ドック「SA-A1WD」(右)にアンプを装着することで、データをRIONOTEへ無線で送信できる

RIONOTEとアンプ(無線接続)3台とアンプ(有線接続)1台の組み合わせ例

RIONOTEと複数のSA-A1WDを組み合わせた音測定の例①
大型機械など、複数ポイントでの測定に便利

RIONOTEと複数のSA-A1WDを組み合わせた音測定の例②
ベンチ試験機なども、離れた場所から複数箇所の測定が可能

タイでは、リオン株式会社の近藤氏と当社のスタッフが連携し、リオン製の音響・振動計測器をお客様にお届けしています。迅速・丁寧なアフターサービス体制も整っています。

RIONOTEの他にも、騒音計振動計音響測定システム、そして組み立て式無響室などを取り扱っていますので、タイで上記製品をお探しの方は、当社までお問い合わせください。


リオン株式会社
物理学・音響学の研究を目的とする小林理学研究所の研究成果を製品化するために設立された。医療機器と環境機器、微粒子計測器のメーカー。1948年には日本初の量産型補聴器を、1955年には小型騒音計を発売。

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