▲ Nihon Denkei (Thailand)社Deputy Sales Managerのポック氏と、Carton Optical (Siam)社Superviser Sales Engineerのウィーラウト氏
日本電計(タイランド)では、日本を代表する老舗光学機器メーカーであるカートン光学の製品を取り扱っている。
本稿では、同社のタイ法人であるCarton Optical (Siam) Co., Ltd.(以下、カートンサイアム) のセールスエンジニアのウィーラウト氏と日本電計(タイランド)のセールスマネージャーポック氏に取材し、2社での取り組みについて、およびおすすめの顕微鏡関連製品について紹介してもらった。
タイで実体顕微鏡の開発・製造を行う唯一の日系メーカー
2019年、当時のカートンサイアムの社長であったササキアキラ氏が、日本と同様にタイ法人同士でも協業したいという日本電計からの意向を受けて2社での協業がはじまった。
カートンサイアムは、1988年にタイに生産拠点を拡大し、実体顕微鏡の開発・製造の専門工場として設立された。タイ国内に生産工場があることで、日本と同様の高品質な製品でありながら、できるだけ価格をおさえた高いコストパフォーマンスを誇る製品の提供を実現している。
・自社で部品を生産しているため、予備部品を常時在庫し、緊急時でも迅速な対応が可能
・顕微鏡製品のサービスチームが在籍し、顧客に対してメンテナンス研修を提供
・勤続26年以上の豊富な知識と経験を持つ専門性の高いスタッフが在籍
・生産の全工程において品質検査を実施
・高品質でありながら、市場価格よりも約5~6割ほど安価な価格帯の製品ラインアップ
・納期は最速1日から対応、設置サポートや使用に関する研修も実施
・国際基準である品質システムや環境マネジメントシステムの認証を取得(※ISO 9001 : 2015/ISO 14001 : 2015 )
▲カートンサイアムの工場にて、CNC旋盤を用いた部品の生産工程
▲ 左から、拡大鏡の数値設定とレンズ組立て工程の様子
高品質でお求めしやすい価格が特長の
カートン光学製実体顕微鏡
▲カートン光学製 実体顕微鏡サンプル。左から、『NSWシリーズ』『SPZ-50』『DSZ-44』
カートン光学の実体顕微鏡の中から、タイでも需要の高い2製品を紹介する。
■ズーム式実体顕微鏡 SPZシリーズ
画面やコンピューター上に結果を表示する、CCDに接続可能なズーム式実体顕微鏡。倍率は6.7xから50xと幅広く、電子部品をはじめとする各種部品の品質検査に最適。
▲実態顕微鏡と画面モニターを接続した様子
■ 二変倍式・固定倍式実体顕微鏡 NSWシリーズ
この製品は、2つの倍率(10x 23mm /20x 11.5mm)を選択できる点と、お求めしやすい価格が特長だ。レンズが透明で、宝石の切子面で反射した光が使用者の目に入らないような仕様であるため、ジュエリー業界での需要が高い。その他業種でも、部品検査に用いられることが多い製品である。
購入前のデモテスト、購入後の使用レクチャーなどの
アフターサービスにも注力
同社は、製品品質のみならず、販売前後のサービス面においても力を入れている。
今後とも、日本電計と連携して、お客様の期待に応えることができる高品質な製品を提供し、タイ国内のモノづくりおよび検査工程の品質向上に貢献していきたいです」(カートンサイアムウィーラウト氏)
▲販売する製品は、機器番号によってトレーサビリティ管理している
Carton Optical (Siam) Co., Ltd