タイエミック(THAI EMIC)は、高精度な振動試験装置をタイやアセアンで販売している。
この装置は、高い品質が求められる自動車部品やオートバイ、電気・電化製品分野の開発・改良に欠かすことができない。
同社が、タイで高精度な振動試験装置の信用を実現した背景には、藤田技研タイの優れた治具との出会いがあった。
「振動試験装置は計測精度がすべて。治具が悪いと正確な振動結果が出ない」と語るのは、タイエミックの清水朝浩氏。
現在はオペレーションダイレクターという肩書だが、元々はエンジニア畑の出身で、機械に対する見識は確かだ。
測定精度を左右し、試験機にとって「命」とも言える治具の選定は特に厳しく行なう。
そんな清水氏が絶大な信頼を寄せているのが、藤田技研タイが製作する治具だ。
タイエミックが振動試験装置のサービスをアセアンで行なう検討をした際は、高精度な治具は日本で検討して日本からから輸入する考えが当たり前であったが、この考えを見事に覆したのが藤田技研タイとの出会いであった。
現在、タイエミックが保有するすべての振動試験装置用の治具製作を依頼している。
信頼できる藤田技研タイの高精度加工技術で、お客様からのご相談へのご返答、お客様へのスピーディーなご提案が可能になった。
藤田技研タイは、なぜタイで日本と同等の品質の治具を製造できるのだろうか?
その理由としてはまず、削り出しによる優れた強度が挙げられる。他社メーカーの治具は、溶接で接合しているため安価だが折れやすいという欠点がある。
続いては技術力。技術指導は、技術者としてのキャリアを持つ藤田社長が主に行なっている。
そして工場の設立当時から勤務し、藤田社長から技術を受け継いだ工場長が、”日本の技術”と”モノづくりの精神”を作業員たちに伝えている。
藤田社長は、「治具づくりは、作業者の経験と感性が仕上りを左右する」と言う。
藤田社長の信頼と技術力を中心に、”日本品質”を十分に理解している工場長のサポートにより、藤田技研タイは高精度な製品が生み出せる。
藤田技研タイの治具を搭載したタイエミックの高精度な振動試験装置は、今後もタイやベトナム、フィリピンなどのASEANのものづくりを支えていく。
■藤田 寛和 社長プロフィール
群馬県出身。加工技術者として勤務し、2001年来タイ。先代から引き継ぎ、藤田技研タイの社長に就任。趣味はゴルフ。
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