振動試験機を正しく使用するためのポイントVol.1
日頃から気をつけるべきボルトのメンテナンス
29/10/2024
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THAI EMIC CO.,LTD.

タイ・エミックは振動試験装置メーカーとして、タイやASEAN地域で試験の受託サービスや試験装置の販売を行なっています。
「お客様の品質のパートナー」であるべく、保守・点検、校正サービスなども注力しています。 今回は、振動試験装置を正しく使うためのポイントをご紹介するシリーズ第1弾として、ボルトの日常管理と締め付けトルクについてお伝えします。


ボルトの日常管理が振動試験装置の作業性を大きく変える

治具を振動発生機に固定する、または試験品を治具に固定する際に、ボルト(スクリュー)を用いりますが、そのボルトの日常管理方法によって作業性が大きく変わります。 

我々がお客様の現場に足を運ぶと、メンテナンスが十分にされていない錆びたボルトが使われていることも多いのが現状です。

振動試験装置におけるボルトの管理

例えば、ねじ部が痛んでいると、途中で硬くなり手では回らなくなることがあります。古く摩耗したボルトを無理やり入れてしまうと、穴に対して無理な力が加わってしまうため、装置側も状態が悪くなってしまうのです。

では、どうやってボルトを適切にチェックすればいいのでしょうか?

試験機使用前に要確認!ボルトのチェックポイント

適正なボルトが使われているかの具体的な確認点は以下の通りです。
チェックリストとして担当者に日常的に確認する習慣をつけることを推奨します。

✓ボルトのねじ山がつぶれていないか
✓ボルト表面の適度な油分が保たれているか
✓ボルトに錆がついていないか
✓ボルトは適切なサイズ(長さ)を使用しているか
✓ボルトを締める時には必ず締め付けトルクを使用し、適切な力(規定数値)で締める

※ボルトのねじ部に損傷や摩耗がある場合、良質なボルトと交換する必要があります。
ボルトは消耗品と考えて、古いボルトは新しいものに交換する習慣を身につけましょう。


ボルトの締め付けトルクが、
試験結果・試験装置寿命に影響

治具や試験品をボルトで固定する場合、重要なのはボルトの締め付けトルクです。
締め付けトルクは、正しい規定値できちんと使用しないと試験結果に大きく影響してしまいます。 規定値より弱いと、治具や試験品の固定が甘く、ガタつきや予想外の共振が発生します。逆に規定値より強いとボルトの破断や治具、試験品の破損が生じます。

タイエミック締め付けトルクを使用したボルトの正しい締め方

▶メートルネジ並目推奨締付けトルク表

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