振動試験装置は、コイルの原理を使って振動を発生させるため、1度の振動試験で皆さんの想像以上に電力を要します。例えば、自動車部品の開発テストで1つの部品に対して1,000時間を越える振動試験を行うケースもあります。
エミックでは、高い省エネ効果を発揮する振動試験装置「FXシリーズ」を新たに発売しました。
昨今、タイでも電気代の高騰や、企業のカーボンニュートラルの取り組みへの関心の高まりが顕著です。そういった要望に応えるべく、省エネ対応の振動試験機を開発しました。
今回は、FXシリーズの省エネ効果を中心とした性能についてご紹介致します。
既存モデルであるFHシリーズの機能を受け継ぎ、価格据え置きで省エネ性能を大幅に向上したコストパフォーマンスの高いモデルです。ジェネレーターの内部発熱量と冷却機能を最適化した進化系省エネドライブシステム「ECO Vibe Advance」搭載により、消費電力を最大約36%削減※しています。※加振力20%出力時
振動試験装置「FXシリーズ」の特長と改良ポイントは以下の通りです。
■ 省エネ
ブロワー回転数制御や可動部コイルの巻き方改良、またパワーモジュールの必要数を従来製品の4台から3台に減らしたことにより消費電力削減に成功しました。
冷却ブロワーの回転数を制御することによって静音性能も向上しています。
■ 小型化
従来のFHシリーズと比べて高さが58.5mm低くなり、作業性と利便性が改善したことにより、サンプルや治具などの重量物の取付作業において安全性に配慮した設計になっております。
■ 軽量化
可動部の形状を変更したことにより、従来製品に比べて約15%の軽量化を実現し、最大加速度性能を向上しました。
■ 耐久性
可動コイル電力供給に破断しにくい新型フィーダーを搭載し、可動部支持機構にリニアガイドを採用したことで耐久性が向上。また、温(湿)度試験槽用ゴムカバーの耐久性・耐熱性に優れる素材に変更し、内部に結露がたまりにくい設計になっています。
<主なラインアップと仕様>
16.0 kN0-p | 26.0 kN0-p | 35.0 kN0-p | |
16.0 kNrms | 26.0 kNrms | 35.0 kNrms | |
35.2 kN0-p(6ms時) | 57.2 kN0-p(6ms時) | 77.0 kN0-p(6ms時) | |
~3000 Hz | ~2500 Hz | ~2200 Hz | |
1000 m/s2 | 1000 m/s2 | 1000 m/s2 | |
2.3 m/s | 2.3 m/s | 2.0 m/s | |
56 mmp-p | 60 mmp-p | 60 mmp-p | |
200 kg | 400 kg | 400 kg | |
1005W x 866H x 701D mm |
1232W x 1034H x 865D mm |
1336W x 1152H x 971D mm |
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554W x 1776H x 1010D mm |
554W x 1900H x 1010D mm |
554W x 1900H x 1010D mm |
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908W x 1681H x 707D mm |
908W x 1681H x 707D mm |
1094W x 1856H x 869D m |
既存シリーズと同様に、サイズや周波数帯域、試験項目や検査したいワークなどの条件にあわせて細かなカスタマイズオーダーに対応しております。
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