エアーブラストとは、ブラスト材と呼ばれる研磨材を圧縮空気で製品の表面に吹き付ける加工方法です。生産・製造業に携わる方であれば、サビ取りやバリ取りなどで利用できることをご存じの方も多いかと思います。しかし、実は製造現場の省力化や改善につながるような多種多様な用途があります。
エアーブラストの加工方法
① 粗す(あらす):下地処理、美装、金型離型性改善、機能面創出(親水、撥水処理など)
② 削る:バリ取り、精密切削、パターニング、木目出し、字彫り
③ 取り除く:クリーニング、洗浄/剥離、レアメタル回収
④ 鍛える:ショットピーニング、ピーンフォーミング
⑤ 磨く:ワーク表面の平面化、特殊表面加工
⑥ 打ち込む:WPC加工、機能面創出(低摩擦面など)
現在、エアーブラストでできる一般的な加工だけでも6種類あり、将来的にはさらに多彩な加工が可能になると思われます。
また、金属や樹脂・プラスチックなどの工業素材だけでなく、布、木材などあらゆる素材への応用が可能な点もブラスト加工の大きな特長です。
当社の親会社である不二製作所がこの装置の製造に成功したのは1957年。
以来、当社の技術を結集し、①鏡面加工に特化した小粒径タイプのブラスト材「シリウスZメディア」材とその専用装置、②ナノ結晶を形成して強度を向上させ、微細なテクスチャで摩擦抵抗を低減させることができる表面処理技術の「α(アルファ)処理」などを開発してきました。
今ではこれらの製品や技術は世界各国の生産現場で使用されています。このブラストを行なうための設備をタイで設計・開発し、お客様の加工ニーズに合わせた最適なソリューションをお届けするのが私たちフジブラステック(タイランド)の仕事です。
タイオフィスは2012年に設立されました。マニュアルタイプの装置をはじめ、お客様のご要望に合わせた自動型ブラスト装置の提案を得意とし、自動車業界、電気・電子部品業界を中心に導入いただいています。
最適な装置のご提案は、まず生産工程の困りごとをヒアリングすることから始まります。
そして、お客様のニーズを探りながら、ブラストに置き換えられる作業がないかを考えます。
ところが、ブラストが適用できる業界や工程は多岐にわたります。ベストな方法を探し出すには幅広い知識や豊富な経験が要求されるため、タイオフィスだけでは対応できないケースもあります。
その場合、各産業に精通し、専門知識を持った日本本社のスタッフと連携を取り合いながら、最適なソリューションをご提案いたします。
これもブラストのトップメーカーでもある当社ならではの強みと言えます。
タイのオフィスには、多種多様なテスト加工に対応できるよう、充実したテストルームを完備。実際にエアーブラスト技術のすばらしさを体験していただけます。
またテスト加工では、実際のワークで結果をすぐに確認することが可能です。お客様の困りごと解決にも、いち早く対応できるように準備しております。
なお、現在エアーブラスト装置の無料レンタルキャンペーンを実施しております。まずはお気軽にご相談ください。(2020年8月現在)
当社は、導入後のアフターサポートも万全です。
定期メンテナンスはもちろん、万一、ブラスト装置に問題が発生した場合は、タイオフィスですぐに対応できる体制が整っています。
さらに、必要な消耗部品や研磨材を常時100種類以上ストックしていますので、お客様の生産をストップさせることはありません。
購入後も安心して当社の設備を使っていただけるよう、スタッフ一丸となってお客様をサポートしています。
タイでブラストに関するご相談は、下記のお問い合せフォームからお気軽にご連絡ください。
Office
Tel: +66-(0)2-136-7474
長谷川
Mobile: +66-(0)61-272-5756
Email: hasegawa@fujimfg.co.jp