スクリュー洗浄ブラスト導入事例|ダウンタイム大幅減と環境保護を実現!?スクリュー洗浄にブラスト加工が最適な理由
28/10/2024
サムライアジア編集部
前編のバリ取りブラスト導入事例に引き続き、THAI STARLITE Manufacturing Co., Ltd.(以下、タイスターライト工業)でのスクリュー洗浄におけるブラスト加工導入事例をご紹介していく。
ブラスト導入による機械停止時間の削減で生産安定化
パージ剤の使用減で環境保護にも貢献
<スクリュー洗浄工程において抱えていた問題点>
・機械停止によるダウンタイム発生
スクリュー清掃は、小型(100t以下)で半日、大型(450t以上)で丸1日と時間がかかり、その分機械停止時間が発生してしまう。
・パージ材の継続使用による環境汚染への懸念
使い捨てのパージ材を継続使用することによって環境汚染につながってしまう。
・スクリューへの負荷、摩耗促進
人手による洗浄の場合、金たわしやバーナーを使って樹脂をこすり落とすため、スクリューのコーティングが剝がれ、摩耗しやすくなる。
・危険性の高い作業
バーナー(火気)の使用による事故発生のリスクがあった。
大型機(450t以上)で3時間弱、小型機(100t以下)は20分程度で洗浄可能なため、機械停止時間が大幅削減された。
✓ スクリューへの負荷軽減
柔らかい研磨材を使用するため、スクリューを傷つけたりコーティングが剥がれる心配がない。
✓ パージ材の大幅使用減により、環境保護・SDGsへの貢献にも
パージ材の月間使用量が最大760kgから最小191kgにまで減少。
コスト減もさることながら、基本的に洗浄剤はリサイクルできないため、使用を減らすことで環境保護につながる。
✓ 高い安全性
火気を使用することがないため安全で、作業者を選ばず誰でも簡単に洗浄出来る。
Before After
▲ブラストでのスクリュー洗浄サンプル
▲40t~1300t用の幅広いサイズのスクリューを1台の装置で洗浄可能
バリ取り同様、使用する研磨材は繰り返し使用(摩耗していくので継ぎ足して使用)でき、使い捨てのパージ材を使用するよりも経済的でエコ。
スクリューの摩耗もほとんどないため、スペアスクリュー用意の必要もなくなったそう。
これまで、黒色樹脂の後に白色樹脂の加工を行なう際は、特に念入りな洗浄が必要だったが手作業よりもはるかに簡単で洗浄精度も上がったという。
導入前の加工テストと課題解決に寄り添った
丁寧な提案が決め手
「ブラスト装置を導入してから約3年経ちますが、大きなトラブルはほとんど起きていません。導入前も実際の部品やスクリューを使って加工テストをしてくれたので、安心して導入できました。工場まで何度も足を運んで弊社の問題に合わせた丁寧な提案をしてくれたことも導入の決め手です。レスポンスが早く、タイ人スタッフ同士でも円滑にコミュニケーションが取れているので助かっています。まだまだ弊社の製造工程に応用できるブラスト技術がありそうなので、今後も活用範囲は広がっていくと思います」
(タイスターライト工業 東氏)
フジブラステックでは、ブラスト装置販売はもちろん、バリ取り・スクリュー洗浄どちらにおいても受託加工も受け付けている。各現場の生産規模に応じた課題解決につながる提案を行なっているのでまずは気軽にご相談してみてはいかがだろうか。
取材協力:THAI STARLITE Manufacturing Co., Ltd.
スターライト工業株式会社(本社・大阪)のタイ法人として、1988年に創業。チャチュンサオ県に工場を構え、バンコクにも営業所を持つ。高性能樹脂スーパーエンプラを使用したプラスチックの成形加工を行なっている。グループとしては日本国内12拠点、海外8拠点、スタッフ総勢1,500名の規模を誇る。
▲左からタイスターライト工業 東氏、フジブラステック 吉田氏
THAI STARLITE Manufacturing Co., Ltd.
東 泰史 Yasushi Azuma / Production Department General Manager
1995年 スターライト工業株式会社 入社
1995年 星光樹脂製品(昆山)有限公司(中国法人)に赴任
2012年 THAI STARLITE Manufacturing Co., Ltd.に赴任
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