前編のバリ取りブラスト導入事例に引き続き、THAI STARLITE Manufacturing Co., Ltd.(以下、タイスターライト工業)でのスクリュー洗浄におけるブラスト加工導入事例をご紹介していく。
<スクリュー洗浄工程において抱えていた問題点>
・機械停止によるダウンタイム発生
スクリュー清掃は、小型(100t以下)で半日、大型(450t以上)で丸1日と時間がかかり、その分機械停止時間が発生してしまう。
・パージ材の継続使用による環境汚染への懸念
使い捨てのパージ材を継続使用することによって環境汚染につながってしまう。
・スクリューへの負荷、摩耗促進
人手による洗浄の場合、金たわしやバーナーを使って樹脂をこすり落とすため、スクリューのコーティングが剝がれ、摩耗しやすくなる。
・危険性の高い作業
バーナー(火気)の使用による事故発生のリスクがあった。
Before After
バリ取り同様、使用する研磨材は繰り返し使用(摩耗していくので継ぎ足して使用)でき、使い捨てのパージ材を使用するよりも経済的でエコ。
スクリューの摩耗もほとんどないため、スペアスクリュー用意の必要もなくなったそう。
これまで、黒色樹脂の後に白色樹脂の加工を行なう際は、特に念入りな洗浄が必要だったが手作業よりもはるかに簡単で洗浄精度も上がったという。
「ブラスト装置を導入してから約3年経ちますが、大きなトラブルはほとんど起きていません。導入前も実際の部品やスクリューを使って加工テストをしてくれたので、安心して導入できました。工場まで何度も足を運んで弊社の問題に合わせた丁寧な提案をしてくれたことも導入の決め手です。レスポンスが早く、タイ人スタッフ同士でも円滑にコミュニケーションが取れているので助かっています。まだまだ弊社の製造工程に応用できるブラスト技術がありそうなので、今後も活用範囲は広がっていくと思います」
(タイスターライト工業 東氏)
フジブラステックでは、ブラスト装置販売はもちろん、バリ取り・スクリュー洗浄どちらにおいても受託加工も受け付けている。各現場の生産規模に応じた課題解決につながる提案を行なっているのでまずは気軽にご相談してみてはいかがだろうか。
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