大型加工物のブラスト加工を効率的かつ高精度に!
トレーラーや電車車輌・建設機械・橋梁など、大型の設備や機械にもブラスト加工は活用されています。そういった大型の部品や装置、車両向けのブラスト加工に欠かせないのが大型ブラストルームです。
▲ LF 大型ブラストルーム
大型ブラストルームとは、大型加工物をブラストルーム内に台車などで運び込み、作業者もしくはロボットが加工室内でノズルを持ってブラスト加工する装置です。
本社・不二製作所では、約10年ほど前に大型ブラストルーム装置のリニューアルを行って以来、累計100台以上の導入実績があり、多くのユーザー様から好評をいただいております。
今回は、今後タイ市場でも需要が期待できる不二製作所の大型ブラストルームの特長や、導入メリットをご紹介致します。
作業環境改善からコスト削減までメリット多数!
大型ブラストルームが選ばれる理由とは?
不二製作所のブラストルームには他メーカーにはない独自技術が多数搭載されています。主な特長は以下の通りです。
<大型ブラストルームLFシリーズの特長>
✔ 独自の視界が良好!安定した高精度加工を実現
加工室内全体に一定方向の気流を作り出し、換気スピードを劇的に改善することで加工中も良好な視界を保ち、加工精度を向上・時間短縮を実現します。
▲ 不二製作所製ブラストルームでの加工の様子
✔ 風力循環で回収・分級を自動化
独自の循環システムにより、噴射後の研磨材を自動的に回収・分級します。ブラスト加工後の手作業による研磨材回収がなくなり、作業効率向上&作業者の負担を大幅軽減します。
✔ ピットレスでの直置きも可能にした低床構造
基礎掘り不要で、直置きでの設置を可能にしたことで、工事費用を削減します。低床化によって重量物の搬入作業も安全に遂行できます。
✔ メンテナンスコスト&手間を大幅削減
低床構造によってピットに研磨材がつまることがなく、従来のベルトコンベア式に比べて清掃や部品交換が容易になりました。メンテナンス性が高いのでお客様自身で低コストに管理が可能です。
✔ 健康被害リスクの抑制化
一般的な珪砂による屋外でのブラスト加工における「じん肺リスク」を最小限に抑え、安全な作業環境構築に貢献します。
大型ブラストルームと相性の良いアルミナ研磨材
研磨材は、スチールグリットとアルミナの両方に対応しています。特にアルミナ研磨材は、コンベアタイプの装置では難しかった摩耗の問題を解決し、風力回収の利点を最大限に活かすことができるため、おすすめです。
<アルミナ研磨材のメリット>
・跳ね返り軽減
・軽装での作業が可能
・高速加工が可能
・騒音が小さい
・軽量なため作業者の負担が少ない
・薄い板物の加工が可能
・高品質なSa3グレードの加工面仕上げを達成
・ネジ部への噛み込みが少ない
・ブラスト加工後、12時間以上経過しても錆びが発生しない(お客様の声より)
▲ 左から、スチールグリット研磨材・アルミナ研磨材
タイでも大型金型や大型部品のブラスト加工におすすめ
大型ブラストルームは、革新的な独自技術により、日本を中心に世界各国で実績が増えています。 ブース全長20メートルを超えるものから5メートル前後の小型のものまでカスタムオーダーにて幅広い需要にお応えしております。また、日本では、ロボットを搭載した自動化設備の実績が多くあります。
現状タイでは、大型加工物のブラスト加工を屋外で行うケースも少なくなく、同製品の潜在的な需要は大きいと感じています。大型金型や建機・自動車などの大型部品のブラスト加工現場に最適なソリューションです。今後タイでも製品認知を上げて、拡販に注力していきたいと思っております。