工作機械による切削・研削・研磨などの工程で発生する工作物の破片や削り屑を切粉と呼びます。
切粉が機械の外へうまく排出されないと機械効率が下がり、クーラント液の劣化にも繋がります。
発生した切粉を機械から排出・ろ過するための装置がチップコンベヤ、クーラント装置です。
ひとくちにチップコンベヤといっても、様々な種類があります。
●フロアー:長い切り屑や団子状の切り屑に向いたプレートタイプ
●スクレーパー:細かい切り屑をカキ板(スクレーパー)でかき出すタイプ
●マグネットスクレーパー:磁性体の細かい切り屑を磁石の力でろ過するタイプ
など、切粉の材質やサイズに応じて大別することができます。
しかし、実際には加工条件や切粉のサイズ・形状は多様です。
さらに設置のスペースに制限がある場合など、既成の製品がマッチするケースばかりではありません。
そこで、お客様ごとの使用条件を熟慮したカスタム仕様の製造をタイで行なっているのがHAKUSAN (THAILAND) CO., LTD.(以下、白山タイランド)です。
白山タイランドは、株式会社白山機工のタイ法人として2016年に設立されました。
チップコンベヤの製造・販売で40年近く積み上げた経験と技術をタイ・ASEAN地域へ提供するべく、白山の「一品一様のものづくり」の精神をそのまま受け継いでいます。
当社のコンベヤには、標準品はございません。
上記のように、工作機械用チップコンベヤは切粉の形状や材質からおおまかに製品を分類することはできますが、既製品をご用意してそのまま販売することはせず、すべてお客様の使用条件に合わせたカスタム仕様で製造・販売しています。
当社では、かならずお客様ごとの作業環境や切粉の状態を丁寧に検証してから製造に入ります。
場合によっては切粉をお預かりし、微細な調整とテストを重ねることで品質の高い製品に仕上げていきます。
私どものコンベヤ製造技術は、こうした経験を重ね、多種多様なお客様のニーズにお応えすることによって磨かれてきました。
また、タイ人スタッフには日本で技術指導を受けさせたり、本社の技術スタッフによる定期的な指導を行なうことで日本と変わらない品質を保っています。
現状の環境を活かした「後付け」という手もあります!
従来、タイを含むASEAN地域の人件費は安く、切粉掃除に時間をかけても大きな問題ではありませんでした。
しかし、昨今の人件費の上昇傾向を受けて、自動化や省人化は喫緊の課題ではないでしょうか。
当社では、すでにお使いの機械にコンベヤを入れ込む方法もご提案することができます。
コストを最小限に抑えながら、既存の作業環境にぴったりと合い、切粉の状態に完璧にマッチするお客様だけのカスタムメイド製品です。
現場の環境にきちんと合ったコンベヤを選ぶことで、人的作業を減らし、生産効率や品質のアップ、コスト削減につながります。
・機械にコンベヤがついておらず、切粉清掃が手間
・既存コンベヤが壊れているが、修理費が高い
・切粉形状と既存コンベヤの種類が合っておらず、うまく排出しない
・工場全体の切粉排出を自動化、集中化したい
など、お客様から寄せられるお悩みが私どもにとっては技術開発のチャンスです。
スタッフは皆、むずかしい課題ほど燃える、日本のものづくり精神を受け継いだ技術者集団です。
まずはチップコンベヤ・クーラントユニット・ろ過装置など、切粉処理に関することなら何でもご相談ください。
■当社製品・サービスにご関心をお持ちの際は、下記フォームよりお問い合わせください。