創業は、なんと明治44年。はた織り機の製造からスタートし、今では円筒研削盤、アンギュラ円筒研削盤、センタレス円筒研削盤など、様々なタイプの研削盤を製造、世界中に販売する広島発のグローバル企業『シギヤ精機製作所(SHIGIYA/本社:広島県福山市)』。
そのタイ法人『シギヤ(タイランド)』様にご協力いただき、SHIGIYAの円筒研削盤に白山のボトムスラッジ回収システム『BSS』を取り付けたデモ機を、同社のショールームに展示しています。
BSSは、白山製品のユーザーにクーラントタンク清掃のお困りごとをお聞きして開発されたものです。
ご存知のように、クーラント液を適切に処理しないと、タンク内にはスラッジや切粉がどんどん溜まっていきます。
この取り出し作業をいかに自動化し、メンテナンスフリーに近づけるかが、我々のひとつのテーマでした。
当社としましては、単にチップコンベヤやマグネットセパレータ等のユニット単体をタイで販売するだけではなく、「クーラント液の濾過システム」といった大きな括りでのトータル ソリューションをお客様に提案していきたいと考えています。
シギヤ(タイランド)様のご協力により、SHIGIYAの円筒研削盤に取り付けたBSSをショールームで見ていただくことで、タイのお客様にもっと白山独自のスラッジ回収システムを知っていただきたいと思います。
シギヤ(タイランド)佐藤GMのコメント
白山のマグセパは低価格なうえ、高品質なので、SHIGIYA円筒研削盤のクーラントタンクに取り付けたいという声が、本社でも多くありました。当社の製品をタイで販売しているサイアム サンリツさんの引き合わせで、今回のコラボ企画が実現しました。
クーラント液をろ過しても、クーラントタンク内の四隅に次第にスラッジ、砥粒が溜まってしまいます。白山の技術は、コンベヤの技術を使ってスラッジを物理的に掃き出すという、他社とは発想が異なるものです。
SHIGIYAの円筒研削盤は砥石を使いますので、マグネットセパレータでは除去できない砥粒も、コンベヤなら問題なく掃き出すことが可能です。BSSを導入することにより、スラッジ除去にかかる時間とコストを確実に削減できるでしょう。
砥石径510mmの大型砥石を標準装備し、高剛性と高精度設計、特殊研削にも対応可能です。 また、30度傾斜した砥石台はテーブルに対して直交に切り込むため、操作の煩わしさはなく、優れた作業性を発揮します。
主な製品特長
・砥石台をアングルヘッドタイプにすることで、
端面研削がプレーンタイプの
円筒研削盤感覚で行なえる
・操作性を最優先に、使いやすさを追い求めた
汎用タイプのCNCアンギュラ円筒研削盤
・豊富なオプションを準備しており、
重研削から精密研削まで行えるよう、
高剛性、高品位に製作