タイでも高品質を保つその秘密とは?
株式会社ダイフクは1937年の創業以来、幅広い業種・業界に物流システム・機器を提供するマテリアルハンドリングシステム(マテハン)の総合メーカーである。自動倉庫をはじめとする物流システムに関するコンサルティングとエンジニアリングおよび設計・製造・据付・サービスなどを行なっている。
部品ひとつにもこだわる“部品ひとつにもこだわる“ものづくり”の姿勢は海外でも高い評価を受け、生産・販売拠点を多くの地域に配置し、世界最適地生産を行なっている。
アセアン拠点の中核を担うダイフク(タイランド)
ダイフク(タイランド)は、1991年に設立され、以降、生産能力を増強し、現在では、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアなど中国・韓国を除いたアセアン地域全土の生産拠点へと成長した。
スタッカークレーンの納品実績は累計170台を超え、タイの製造業・流通業の発展を支えている。
バンコクに事務所を構えるほか、主に生産、工作、塗装を行なうチョンブリ工場と、設備を組み立てるピントン工場の2ヵ所の生産拠点を保有。2020年末には従業員を増員し、さらなる生産体制や品質向上に向けた設計・製造・品質や出荷管理の強化を図るなど、お客様のニーズに対応できる体制を構築した。
更に近年は、ミャンマー、ベトナムへもマテハンシステムを納めており、日本と連携しながらアセアン全域への環境保護に配慮した物流ソリューションの提供に注力している。
事業は主に大きく2つの分野から成り立つ。
食品・電気・医療・化学・小売業などの幅広い分野への搬送、
ピッキング、保管、組付等の多種多様な物流ソリューションを展開
<オートモーティブ事業部>
自動車メーカー向け生産ラインのコンベアや昇降機含む搬送システムを
提供
部品1つにも妥協しない品質へのこだわり
品質へのこだわりはタイの製造現場でも変わらない。
「使用する国によって標準や規格が異なるため、それに適合した製品をつくらなければなりません。例え、ねじ1本でも標準化された部品をタイで調達できる環境が必要なのです」と、ダイフク(タイランド)の服部社長。
日本基準の独自の製品標準があり、ボルト1本においても標準化された製品があるという。
日本でしか販売されていない特殊な部品なども少なくなく、そういった素材の調達に阪神ネジが一役買っている。
世界トップクラスのマテハン機器の製造の陰には40年以上にわたって築き上げた両社の強い信頼関係があった。
Daifuku (Thailand) Ltd.
服部 学 / President(右)
1991年ダイフク入社後、AM工事部門一筋に取り組み、2020年に社長としてタイに赴任。
石川 正泰 / Procurement and Production Control General Manager(左)
1988年ダイフク入社。17年間生産に携わった後、調達部に移動。タイには2016年に赴任し、引き続き調達を担当。
HANSHIN NEJI (THAILAND) CO., LTD.
山里 憲一郎 / Managing Director(中央)
2004年阪神ネジ入社。営業として実績を積んだ後、2015年からMDとしてタイに赴任。
▶Daifuku (Thailand) Ltd. HP