タイにおける優秀な人材の確保には、履歴書や対面による面接だけでは不十分です。
受験者の性格、長所・短所などが10分のテストでわかる『HCi-ASテスト』と、制限時間内に簡単な計算の繰り返しを行なうことで性格や行動特性を測る『内田クレペリン検査』を併用して、タイ人スタッフの採用に役立てている会社の導入事例をご紹介します。
内田クレペリン検査は、簡単な一桁の足し算を、休憩をはさんだ前半と後半で各15分間、合計30分間で行ないます。
①人が作業(行動)するときの能力 ②その能力を発揮するときの特徴、を同時に測ることができます。
30問4択の質問に答えていくマークシート方式のテストです。
①わずか10分で回答できる ②自分をよく見せる答えが予測できない設問 ③オンラインで結果がすぐにわかる、といった特長があります。
アマタ工業団地内にある日系製造業A社(ご希望により社名を伏せています)は、工場の作業員を雇用する前に適性検査を実施しています。
内田クリペリン検査と当社のHCi-ASテスト、異なる2つのテストを実施する意図や導入結果等を、A社日本人GMとタイ人HR担当者にお伺いしました。
A社GM:我々は製造業ですので、工場ラインのオペレーターには、継続的単純作業、作業指示書通り動くといった能力が求められます。
作業中に気が散ってしまう、飲み物をラインに持ち込む、土足で上がる、あちこちにゴミをポイ捨てするなど、作業能力以前に就業規則を守らないスタッフが相当数いました。
一方で、事務系スタッフには計算力も求められます。
自社内で算数の試験をやってみたところ、非常に結果が悪く、基礎計算力を有するスタッフをどの様に採用するかという課題がありました。
単純作業の向き不向きという判断は、結果が数値化でき、行動の特徴等が判定できる、内田クリペリン試験が向いていると思います。
HCi-ASテストは、数字だけではない人間の本質的な部分が見えます。
試しに、導入前に採用した現職タイ人スタッフに試験を受けてもらったところ、モラルの低い人、生産性の低い人のマイナス評価(結果報告による)がすごく当たっていると感じました。
製造業、特に日系有名企業、高給企業の多いアマタナコンでは、本当に優秀な人材はそういった企業に応募が偏りがちです。
言い方は悪いのですが、限られた中から良い人材を採用するのに、二つの検査の実施は必要ですね。
タイ人HR:試験の導入によって、就業規則を守らない人材を雇用するリスクが減りました。就業規則違反の警告レターの発行回数が減少しましたし、また、生産性も上がってきたと感じます。なにより、工場内がとてもきれいになったことに驚いています。
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