ホシザキシンガポール法人は、2024年10月22日〜25日にシンガポールで行われた東南アジア最大の食品業界向け展示会『FHA HoReCa2024』に出展した。
本稿では、シンガポールで行われた「FHA HoReCa2024」の概要や、展示内容を紹介する。
業務用冷蔵庫/冷凍庫、業務用製氷機から業務用食器洗浄機まで用途に合わせて高品質でリーズナブルな価格の製品を揃えているホシザキ。コロナ禍では展示会への参加を見送っていたが、2024年はグループ企業「BREMA」「ozti」を含む3社共同でホシザキグループとして出展し、初のコラボレーション展示を行った。
2022年にホシザキグループに加入したイタリアを拠点に業務用製氷機販売を行うメーカー。現在東南アジア向けには主にフィリピン市場への販売にとどまっているが、今後は東南アジア全域、ヨーロッパ、中東諸国への販路拡大を視野に入れている。
BREMA製品は、環境に配慮したサステナブルな製品シリーズを展開する。構成する各パーツのリサイクルを考慮した「グリーンテックデザイン」によって設計された製氷機は組み立て、分解が容易で部品の輸送量を33%削減し、二酸化炭素排出量を55%も削減できることが期待されている。
2019年にホシザキグループに加入したトルコ共和国の業務用厨房機器メーカー。ホシザキタイランドのOEM製品の製造も手掛け、主力商品のひとつでもある食洗器は、タイ国内での販売実績も多数ある。
ホシザキとozti社の共同開発製品であるパン生地の冷凍・解凍・発酵を一台でまかなう製パン機器(ドウコンディショナー)を展示し、来場者からも反響を呼んだ。現在ヨーロッパ向けに販売を行っており、今後は東南アジア全域での販売を視野に入れ、認定などの取得を進めているという。
ホシザキブースの展示ハイライトとして注目を集めたのが、以下4つの業務用厨房機器だ。
■ 急速冷蔵冷凍庫HDFシリーズ 自然冷媒 ディープフリーザー(超低温冷凍庫)「HDF-140A-SEA」
2024年8月に量産をスタートした新製品。自然冷媒を使用したノンフロンの製品で、環境に優しいのが特長だ。−60℃の超低温で保存することができる他、庫内温度の異常を検知するとブザー音とエラー表示で知らせ、食材の劣化を防ぐ機能を装備している。
■ 熱回収システム付きフード型食器洗浄機
ozti社との共同開発で生まれた食器洗浄機。従来の洗浄機は使用時に高温の蒸気が排出されるが、排気熱を再利用するヒートリカバリー機能を備え、高い省エネ性と厨房の作業環境改善を両立させた。2025年より販売開始を予定している。
■ まな板付き横型冷蔵庫(プレップテーブル)「RT-128MA-S(P)-PRS」
2024年に販売開始したステンレス製プレップテーブル付き冷蔵庫。上にあるキャビネットを開け、保存された食材を取り出したら手前のまな板ですぐに下ごしらえなどの調理を行える仕様。
■ スタンド形ヒータースイングアップ式(電気フライヤー)「FL-20B-SEA」
今回の出展の手応えや今後のPR活動についてホシザキ東南アジア地域統括会社のBusiness and Product Planning, Marketing Manager石田氏は以下のように語った。
「今回、共同コンセプトに『サステナビリティ』というテーマを持って初の3社によるコラボレーションPRとして出展しました。グループとして製品ラインナップの豊富さ、販路のカバー力、アフターサービスの柔軟性などを効果的にアピールできたと思います。
当社は、既存事業の拡大と新事業領域への進出においてM&Aを含む海外事業への積極的な投資を行ってきました。確かな実績と技術力を持つBREMAとoztiとの連携を通じて、市場に対して大きな存在感をアピールできると思います。今後もグループとしての共同ブース出展を積極的に行っていきたいです」
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