産業機械の総合商社である当社HRDタイランドが今回おすすめする一押し製品は、大阪に本拠地を置く機械メーカー椿本チエイン(以下、「つばき」)製の「ジップチェーンアクチュエータ」、そしてそれを採用した昇降装置「ジップチェーンリフタ」です。
つばきの技術を駆使した「押し」と「引き」が可能な画期的チェーン。
このチェーンを採用した直線作動機は自動車の生産ラインのほか、物流、舞台演出までさまざまな場面で活躍しています。2本のチェーンがまるでジッパーのように噛み合うことから「Zip」と名付けられています。環境に配慮した、これからの時代のアクチュエータを先取りしています。
直線作動機といえば、従来は油圧式か空圧式が最もポピュラーでした。仕組みが簡単で汎用性があり、故障しても代替部品が豊富。多くの製造ラインやさまざまな現場で使用されてきました。
ところが、これら油圧式や空圧式の直線作動機にも難点があります。
油圧ポンプやコンプレッサーなど付属機器を置くスペースや配線が必要になります。加えて、油圧式であれば油漏れが起こりやすくなり、空圧の場合は空気を圧縮するために大量の電力を必要とします。
さらに近年は、企業の環境保護に対する意識が高まり、可能な限りの二酸化炭素(CO2)削減を求める声が日本だけなくタイでも広がっています。
こうしたニーズを背景に誕生したのが、つばきのジップチェーンアクチュエータ。環境配慮の時代の直線作動機、地球に優しいアクチュエータということが言えるでしょう。同製品には、次のような特長があります。
1.コンパクト
ストロークに対し、最大90%低床化し、狭いスペースでの設置が可能。
2.高速運転
ネジ式や油・空圧式シリンダを圧倒する、最大速度1,000mm/secが実現。
3.多点停止
サーボモータの使用により、多段階での高精度停止が可能。負荷時間率100%ED。
4.長寿命
期待走行距離4,000km!チェーンの伸びがなく、優れた耐摩耗性。
5.取付方向自由
取付方向の制限なく、押上・水平・吊下など用途に合った方向で自由に設置が可能。
すでに引き合いが多数寄せられており、受注実績も増えています。
導入コストを心配される声もありますが、電気代を含めたトータルコストで考えた場合、メリットのある価格で導入が実現できます。計画に沿った安定的な生産を行なっていることから、短納期での導入にも対応しています。
ジップチェーンアクチュエータは、クリーンで精度が高いことから、自動車などの生産ラインのほか、さまざまな場面でも活躍をしています。
例えば、パレット移載装置、段積み・バラシ運転、高速ワーク仕分け、そして物流倉庫内の荷物の積み下し用に。用途には限りがなく、今後、新たな現場での使用事例も出てくることでしょう。
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