工業製品や食品などを箱詰めしたり、次工程に搬送するために使われる産業用協働ロボット。
この分野のリーディングカンパニーがデンソーだ。
自動車部品製造で培ったノウハウを活かした協働ロボット「COBOTTA」は新たな労働力としてタイでも需要が高まっている。
販売を担当するデンソー・セールス(タイランド)は、COBOTTAとアームの先端に取り付ける吸着パッド「コンバム」を組合わせた新たなソリューションを開発、お客様への提供を開始した。
本稿では、「(株)妙徳のコンバム」の販売代理店であるHRD(タイランド)森氏とデンソー・セールスの谷氏の対談をお届けする。
森:当社は、タイにおける販売代理店として妙徳社製の真空吸着パッド「コンバム(真空エジェクタシステム)」を販売しています。今回ご提案したいのが、妙徳社のSGEシリーズで、ヘッド部に内蔵されたポンプで真空をつくり、様々なモノを吸着します。生産ラインの自動化において重要な搬送を担う空圧機器です。軽量で長寿命、煩わしい配管作業も不要です。
これまでは製品単体で販売していましたが、デンソー・セールス社とのコラボレーションにより協働ロボットと組み合わせたソリューション型の販売を開始しました。今までのコンバムは、主に自動車部品の生産で使用されてきましたが、今後は様々な生産現場での活用が期待されます。
谷:コンバムには、大きな可能性を感じています。自動車部品などの一般工業品の生産に加え、食品や医薬品業界の自動化にも貢献できると思っています。
コンバムは、「人を削減したい」、「人的ミスを減らしたい」、「品質を安定・向上させたい」、それらの課題を解決します。
圧縮空気を利用したシンプルな構造でありながら、その吸着対象は幅広く、最新の製品では非接触式のコンバムCOPシリーズは通気性のある製品のハンドリングもできますし、バルーンタイプのSGBシリーズでは、凹凸のあるジャガイモや形状が定まらない製品のハンドリング可能です。
谷:こうした特性を持つコンバムを、デンソー製の協働ロボット「COBOTTA」などの先端部に搭載し、新たなソリューションとして提案していく考えです。
自動車部品生産や電気・電子部品などの製造業だけでなく、食品、医薬業界といった幅広い分野まで、私たちが思いつかないようなお客様の潜在的なニーズもあると考えています。
さらに、当社製の産業用ロボットは可搬質量が1~13キロまでの範囲で取り揃えており、スカラロボットから垂直多関節まで取り揃えることでお客様のニーズを的確に捉え、最適な一台を提案できると思っています。
森:タイは賃金の高騰化や新型コロナウイルスの影響により、製造業を取りまく環境は厳しさを増しています。自動化や省力化の需要は、今後さらに高まっていきます。労働者の雇用は固定費となり、時に経営リスクにもなります。人の力に頼らない生産工程の確立が、いま求められています。
産業機器の商社である当社HRDは、そうした潮流の先頭に立ち、お客様の悩みや困り事を一気に解決していきます。デンソーロボットとの協業が、その先駆となるものと考えています。
タイで空圧機器、伝導機器、搬送機器、環境機器、FA機器をお探しの際は、お問合せフォームよりご連絡ください。
Office
Tel: +66(0)2-751-3020
上田 Ueda
Mobile: +66(0)6-1386-7112
Email: hiroyasu.ueda@hrd-a.co.jp