2022年3月、デンソーウェーブから人協働ロボットの新製品『COBOTTA PRO』が発表され、タイでも2023年5月ごろからの納入開始を予定しています。
今回は、同製品の特長と具体的な導入メリットについて解説していきます。
最大可搬質量・最大リーチ共に大幅に拡張され、重量のある製品をより高速で動かすことができるようになりました。
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(手首下向き時 ±10度以内の場合は0.7kg) |
人とロボットが協働することではなく、人とロボットが協働して生産性を高め続けることをCOBOTTA PROは追求しました。単純作業のみならず、組立作業や検査作業などの実工程で、生産性と安全性の両立を実現します。
高い安全性を保ちつつ高速稼働し、より生産性を高めることにこだわって開発したCOBOTTA PRO。アームの設計、基本機能の充実に加え、新たな機能「シーン機能」も開発しました。また、安全性を高めるオプション製品をご活用いただくことで、協働運転時の速度を向上させ、生産性を高めます。
全て装着しても汎用的なソフトカバーと比べ、非常にスリムです。柔らかいシリコン部分と高感度内蔵センサの二重構造になっています。衝突を検出すると、高速に内蔵センサが反応し、ロボットを急停止させます。ソフトカバーが衝撃を吸収することで、人への衝撃力を抑える構造です。シリコン部分に突起を設けることで、高感度を実現しながらクッション性を高めました。その結果、ソフトカバーを装着することで、協働運転時の速度を向上することができます。 もちろん、COBOTTA PROは、ソフトカバーが無い状態でも協働ロボットとして、使用していただけます。
エンドエフェクタ用のカバーをサイズ違いで2種類ご用意しています。エンドエフェクタの形状にあわせてお使いいただけます。 鋭利な部分が一つであればRLO機能が有効ですが、鋭利な部分が多い場合はエンドエフェクタ用カバーで覆うことで高圧力での衝突を回避することができます。接触センサを搭載していますので、衝突を検知し、ロボットを停止させることができます。
また、タイではコロナウイルスの影響から、製造現場への人の立ち入りが厳しく管理されるようになりました。今後は特に、食品加工現場などでの更なる導入が期待できると考えております。
ロボットティーチングの容易さも強みの1つです。
直感的に短時間で教示できるダイレクトティーチングの良さを活かすため、基本的な機能はもちろん、使いやすさを追求しCOBOTTA PRO専用の新たなティーチング・プログラミングシステムを開発しました。充実の各種機能を活用することで、従来のダイレクトティーチングでは難しかった微調整まで行うことが可能です。精密な教示を短い時間で実現できるティーチングシステムと、単純な工程の自動化に限らず、少し複雑な工程をロボット初心者が自動化できる扱いやすいプログラミングシステムで、簡単自動化を支援します。
■ファインダイレクトティーチング
軸固定・負荷設定などにより操作性が向上し、0.1mm単位の高精度なティーチングを実現。
■イージーブロックプログラミング
ブロックを使って感覚的にプログラミングできるシステム。言語によるプログラミング作法不要且つ、テキストの打ち間違えによるプログラミングミスも防ぎます。
当社HRDでは、協働ロボットに加えて使用目的にあわせたロボットハンドの設計、提案も行っております。これまで手掛けたFAシステムや機器の実績をもとに、最適な種類・メーカーの選定が可能です。
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