製造業において、品質を維持しながら効率的に製品を生産するためには、正しい機械稼働状況の把握、管理が重要です。しかしながら、タイでは、まだまだ紙ベースでの日報を頼りにしている製造現場も多く、いわゆる“カイゼン”に繋がるデータ活用どころか、そもそもデータ(工場稼働状況)集約もままならない…という現場は珍しくありません。
▲省人化により、人よりも機械が多く立ち並ぶ生産ラインが増えている
今回は、当社アイコネクトお勧めの工場生産ラインの“見える化”を促進するソリューションをご紹介します。
生産設備・機械稼働状況監視ソフトウェアSEE-SET™
SEESET™(シーセット)は、 タイのZenalyse(ゼネライズ)社が開発したソフトウェアです。 各種生産設備や機械の稼働状況を自動でデータ化し、各機械の稼働状況をパトライトの信号灯の色で表示します。異常が発生した場合、即時に警告することで「現場の見える化」を実現し、作業者がすぐに問題解決に取り掛かれることで、機械の停止時間(ロスタイム)削減に貢献します。
▲SEESET™ ×パトライト信号灯 ソリューションイメージ
▲SEESET™ 機械モニターサンプル
各機械の稼働状況は、パソコン・タブレット・スマートフォンなどの各端末と連携可能なため、管理者が現場にいなくても、すぐに機械の稼働状況が把握でき、出来高カウントを集計することで生産予定と実績の対比が可能になります。
▲様々なデバイスと連携可能
各機械の稼働データは、システムに自動的に保存され、総合設備効率(Overall Equipment Effectiveness/OEE)として計算されます。結果は、一目で把握できるグラフに画面上で表示されます。ExcelやCSVファイルに出力することも可能です。
スマートウォッチや位置情報システムとの連携で広がる活用の可能性
オプション機能として、スマートウォッチ(SEESET WATCH®︎)との連携が可能です。 設備異常発生時に振動で異常を通知する点が特長で、騒音が激しい工場内での通知見落としを防げます。さらに、位置情報システムQuuppa(クーパ)を活用し、作業者がどこでなにをしていたか、などの人の稼働状況モニタリングも実現します。
▲SEESET WATCH®︎イメージ
▲位置情報システムQuuppaを活用イメージ
工場のデジタル化=IoTソリューション導入のメリット
SEESET™の導入で、工場全体の稼働状況を俯瞰して『見える化』することによって以下のような効果やメリットが期待できます。
・問題発生時の初期対応のスピードアップ化
・よくある停止事項について停止理由を登録しておくことで、事象別停止時間の把握が可能になり、カイゼン(改善)活動の指標として活用できる
・データを活用した生産ラインごとの能力分析、および効率的な生産活動へのカイゼン
当社は本システムとお客様の既存システムや生産ラインがスムーズに適応できるよう、システムのカスタマイズやオーダーメイドを行なっております。
その他、システムで蓄積したデータの効率的な活用法などのご相談も承っております。