競争が激しいインダストリー4.0の現代では、ビジネスにおいて、様々な産業がRPAを導入し、生産工程を自動化しています。ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)は、人間の代わりに定型作業を自動化するソフトウェアで、デジタル時代におけるIT部門の作業だけではなく、生産工程の運用も促進させる重要なテクノロジーです。
タイでは生産現場だけではなく、サービス業においても活用を政府が推進しており、急激なデジタル化が進行しているのが現状です。
今回は、このRPAを使った製造現場での成功事例を紹介いたします。
皆様の組織や現場において「RPAで解決となる課題や案件の発見・気付き」になれば幸いです。
生産計画を立てる際、販売システムや在庫管理システムなど社内の各システムからデータを取得し、人員計画・原価計画・資材調達を考慮しながら日別の生産計画を入力し、ファイルを関係者にメールで送信します。これらの業務をRPAにて自動化させ、従業員は作成された結果を確認するだけで済みます。時間を削減できるのみならず、加工したデータの正確性も信頼でき、生産計画の作成に集中できます。
部品表(BOM)の管理は、製造業において非常に重要なものです。作業者が各原材料を手で入力する場合、少しの入力ミスが完成品の製造や工程に多大な影響を及ぼします。
RPAで部品表管理を自動化することにより、図面の共有と工場の材料や製造工程に対する変更を簡略にし、正確なBOMを短時間で生成できるようになります。その結果、原材料の誤発注を防止し、完成品を計画通りに生産できます。
担当者は様々な取引先からメールで送付された発注書を目視で確認して、受発注システムにデータを登録します。このような繰り返し作業はRPA導入が最適です。ロボットがメールの発注書データを自動的にダウンロードし、その内容をコピーして受発注システムに転記します。人的ミスを削減し、担当人材をロボットが対応できない他の業務にアサインすることで、業務全体の効率化を図ります。
製品の品質検査において、紙の品質検査記録に結果を記入し、システムに情報を手入力するのが一般的です。しかし、このようなアナログの検査工程は時間を要するだけでなく、入力ミスも誘発します。RPAの導入により、検査結果を電子データ化し、AI-OCRでそれらを読み取り、自動的にシステムに転記することができます。担当者はその結果を再度間違いがないか確認するだけで完了です。
原材料や製品の在庫管理は、製造・生産業にとって重要な業務です。原材料の在庫不足は、生産工程に影響を及ぼし、納期の遅延の可能性が発生します。RPAを活用して在庫管理業務を自動化することで、取引先から製品の納品書をメールで受信時に、RPAが自動的に在庫システム上の数量から納品書に記載された数量を引き落とします。在庫残高数を計算して在庫管理システムに自動登録します。これにより、人が毎回在庫数を確認して調整する必要がなく、リアルタイムに正確な在庫数を把握できます。
製造業では、月末に請求書や納品実績をまとめて報告書を作成し、管理者に共有する必要があります。通常は、工場内の各システムから受注情報や出荷情報を確認し、帳票のフォーマットにそれらのデータを記入し、金額や数量を手動で計算します。取引先が多数の場合、レポート作成に時間がかかり、情報入力や計算において人的ミスも発生してしまいます。
RPAを活用することで、受注情報や出荷情報を各システムから自動的に取得し、帳票のフォーマットに転記してデータを自動計算します。また、作成したレポートを自動でメールに添付して関係者に送付することも可能です。一連の業務プロセスを全てRPAで自動化できますので、人員の工数を削減でき、人的ミスの防止が可能です。
以上、いくつかの工程や場面ごとに活用事例をご紹介しましたが、皆様の業務環境の中で近い場面はございましたでしょうか?
弊社、アイコネクトは製造業向けのスクラッチシステム開発を得意とし、お客様のご要望や工場の特徴に合わせてソフトウェアロボット(RPA)開発を行っています。
生産計画から納品まで一連の流れを自動化し、工場内の業務をより効率よく、生産性が更に高くなるよう、RPAの導入支援をいたします。
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