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IoT技術の進展により、製造業における「見える化」が当たり前となっている現在、次に何を行うべきかが重要な課題となっています。まずは、問題の可視化から始め、その後に課題をあぶり出し、最終的にどう改善につなげるかが求められます。しかし、多くの企業がこの最終段階に到達することができないのが現実です。
問題の見える化(可視化)
見える化の第一歩は、現場のデータを収集し、リアルタイムで状況を把握することです。IoTデバイスを活用して、機械の動作状況や生産データをモニタリングし、異常やトラブルを即座に検出します。しかし、多くの企業はこのデータを有効に活用できず、次のステップに進むことができません。
課題のあぶり出し・改善策を実現
見える化されたデータを基に、具体的な課題を特定し、改善策を講じることが次のステップです。ここで重要なのが「自働化」です。自働化とは、機械やシステムが自動的に動作するだけでなく、人間が必要な場面で適切に介入できる仕組みを指します。完全な自動化を目指す前に、人間の関与が必要なパートを見直し、改善。そして自働化を実現することで、現状の課題を正確に把握し、根本的な解決に繋げることができます。
D-QiTsを活用して持続可能な改善文化を構築
D-QiTs (Dx Quick Kaizen Tools) は、デンソーアジアが開発したKaizen IoTパッケージです。これにより、生産工程の真の問題を可視化し、問題の分析と解決策の提案を行い、継続的かつ持続可能な改善文化を構築することができます。
D-QiTsは、改善活動に向けて3つの重要なデータを可視化します。
1. アウトプット
▲ 生産予定と実績を比較してグラフで表示します
生産ラインに設置された機械からデータを収集し、それをリアルタイムでダッシュボードに表示します。これにより、異常をすぐに検知できます。さらに、生産予定と実績の比較をリアルタイムで行い、生じるギャップを簡単に把握できます。またiCONEXTはデフォルト以外のデータの見える化(ダッシュボード化)のサポートをします。
2. サイクルタイム
各生産ラインのサイクルタイムをグラフで表示し、どこがボトルネックになっているかを特定できます。
▲ 各生産ラインのサイクルタイムを表示します
▲ ボトルネックになっているプロセスを可視化します
3. 動画
グラフで異常が発生した際には、現場のカメラ映像と連携させることで、問題の状況を動画で再生し、すぐに確認して対応することが可能です。
▲ 異常が発生した場合、動画を再確認できます
OEE(総合設備効率)とロスの発見と次ステップアドバイス
データから生産現場でのOEE算出、そして生産ロスも可視化。優先順位を決め、ロス削減から効率を高めていくアドバイスをご提供いたします。
既にタイでも実績のあるデンソーアジアの専門家による改善のご提案と伴走支援も可能なパッケージであり、D-QiTsのデータを活用してリーン生産方式への移行支援、将来的には自働化をサポ―トするプログラムとなります。