2020年9月23日から26日まで、BITECで毎年恒例の「INTERMACH 2020 / SUBCON Thailand」が開催された。 今回のテーマは「インテリジェント・ テクノロジーで産業を加速する」。
「企業が最新技術を製造現場に導入する際、同展示会がその検討材料を提供する」という開催意義を明確化し、新たに3つのゾーンが新設された。 (詳細はこちら)
同時に、インターネット上には「 デジタルショールーム 」を設置。ニューノーマルな今を反映したバーチャル展示会も開催された。
2020年のINTERMACH出展社数は237社、来場者数は35,507人(4日間の合計)。
COVID-19による渡航規制で海外からの参加ができなかったため、例年に比べると来場者は少なかったが、多くの出展者が商談に関して例年並みの手応えを感じていた。
【出展者の声】
●NANO SEIMITSU CO., LTD
ナノ精密/大石 修寛 氏(Managing Director)
「いつもは海外から応援部隊に手伝いに来てもらっていますが、今年はそれができず心配でした。今年の展示会は思った以上にお客様が来られていて、例年とあまり変わらない雰囲気を感じました。」
「今回の展示で力を入れたのは、移動型品質向上システム『LINE QC SPECIALIST』です。製造ラインでせっかく集めたデータを活かしきれていない現場が多いのが実情と思われますが、収集したデータを品質改善に活かせるシステムです。展示会でのお客様とのやり取りで、デモ機についてのアイデアをもらいました。今後、工業団地でセミナーを開催し、その場でデモ機を貸し出すことを考えています。」
▲ナノ精密といえば、ソフビ製の宇宙人
▲LINE QC SPECIALISTの説明をする、大石MD
●HANSHIN NEJI (THAILAND) CO., LTD.
阪神ネジ(タイランド)/山里 憲一郎 氏(General Manager)
「今年は、コロナ禍の中初めて開かれた大きな展示会で、どうなることかと思っていましたが、例年とあまり変わらないかな、と感じました。思ったよりも多くのお客様が来られたと思います。」
「展示に力を入れたのは、タイ最大級のねじ専門ECサイト『ねじレオ.com』です。お客様の要望に合わせ、バージョンアップさせていきたいですね。ネットを使ったマーケティングに関しては、タイ人の方が優れていると思っているので、そこはタイ人スタッフに任せています。」
▲10万アイテム以上の豊富な品揃えがあるという「ねじ」だが、さすがに会場の出展ブースには収まりきれず。ねじに興味のある方は、オンラインの 「ねじレオ.com」へどうぞ
▲山里GM(左)と、お茶目なタイスタッフ
●NIPPON THERMOENER (THAILAND) CO., LTD.
NTEC/家藤 将史 氏(Managing Director)
「正直、今年は期待していませんでした。2年前に出展した時は派手で大きめのブースでしたが、今年はお客様も少ないだろうと思って、ブースを小さくシンプルにしました。しかし、実際は、例年と同じような感じでした。」
「我々はボイラーを展示していますが、お客様にとってはひとつのツールでしかない。エナジーソリューションとして、最適なユーティリティーを提案いたします。特に自社のボイラーにこだわってはいません。 お客様が必要なのは『熱』なので、どのメーカーの、どの設備がお客様にとって一番最適かというのをご提案します。」