CO2 削減は、現在世界的に企業の不可避の課題となっている昨今、太陽光発電システムは環境保護 だけでなく企業の電力削減にも繋がる対策として、導入する企業が徐々に増えている。 今回は、伊藤忠エネクスのタイ法人・ITC エネクスがタイで手掛ける太陽光発電システムの導入事例として、センコーロジスティクスディストリビューション(以下、センコー)のケースをご紹介 する。
環境活動へ積極的なグローバル物流企業
センコーロジスティクスディストリビューション
グローバル物流企業であるセンコーグループでは、日本のみならず、タイやその他海外拠点も含めて環境課題・CO2削減への取り組みを積極的に行っている。
「我々物流企業が環境に対して果たす役割は大きなものと考えており、CO2の削減と電力削減を主な目的として太陽光発電を検討していた」(センコー美淋MD)
ITCエネクスを太陽光発電システムのパートナーに選んだ決め手
✔ ITCエネクスの提案力(CO2削減・電力削減効果)
✔ 電力需要に沿った企業ごとのパネル規模提案
✔ 初期投資不要の太陽光発電のレンタルサービス
✔ トラブル時の対応力・信頼性(日系施工会社を採用)
参考: 他社とはここが違う!ITC エネクスによる太陽光発電システムレンタル
<設置太陽光パネル概要/CO2・電気代削減 見込>
太陽光パネル出力 : 172.8kW使用電力量削減率見込 : 年平均 約33%
CO2削減量見込 : 年平均 約125.0t
※発電システムは2022年4月より試験運転開始
▲センコー物流倉庫屋根に設置されたソーラーパネル
タイでの太陽光発電において、電力需要にあった最適なパネル規模の選択が重要
日本でもタイでも余剰電気は電力会社が買い取ってくれるが、タイにおける工場電力の買取は、まだ始まったばかり。日本よりも買い取り価格は安価である。
今後、価格変動の可能性もあるが、日本よりもまだまだメリットが少ないのが現状。
「電力の需要と発電が一致しないとあまりメリットが出ません。そのため、センコーさんの電力需要を15分単位で分析させていただき、最適な発電量・最適なパネル規模をご提案させていただきました」(ITCエネクス相川MD)
さらに、支払い方も顧客に合う方法を選べるのがITCエネクスの特長だ。
自社投資型も、レンタルも対応している。それぞれのメリットがあるものの、メンテナンスも含めて一定の料金を支払っていくレンタルでの太陽光発電システムの導入は、一気にキャッシュアウトが発生する自社投資型に比べて企業の負担が少なく、センコーも今回レンタルでの導入を採用している。
ITCエネクスでは信頼できる日系施工会社を採用!万が一のトラブル時も安心
「太陽光発電システムは、一度購入・販売して終わりではなく、購入後10年以上に渡ってお客様と一緒に価値を高めていくもの。そのため、信頼できる事業者・施工者の選定が重要なポイントになります」と相川氏。 ITCエネクスは、しっかりと施工・メンテナンスのできる日系業者を提案している。
「センコーとしても、日頃のメンテナンスや何かトラブルがあった時の迅速な対応に期待しています」(センコー美淋MD)
▲発電量管理ツールの画面イメージ
安定的に発電できているか日ごとに管理し、お客様をサポートしている
ITC エネクスの顧客に寄り添うソリューション提案・対応が、タイでも太陽光発電システムの導入 を促進していくだろう。
▲左から、センコー美淋MD、ITCエネクス相川MD
【取材協力】
Senko Logistics Distribution (Thailand) Co., Ltd.
タイで主に物流事業を行い、大手量販店やケミカル、ハウジング企業の物流センターを運営する。物流・商事事業をグローバルに展開するセンコーグループホールディングスでは、車両用燃料の省エネ、CO2 低減に貢献する車両導入、太陽光発電の導入などグループをあげて環境への取り組みを行っている。
また、日本ではセンコーグループの交通安全研修施設『クレフィール湖東(滋賀県)』で全ドライバーが訓練を受け るなど、安全活動にも非常に注力している。
美淋 浩由 Hiroyuki Mirin
Managing Director
1989年 センコーグループホールディングス株式会社入社
シンガポール、上海などのグループ海外法人で活躍
2019年 Best Global Logistics Co., Ltd.のMDとしてタイに赴任
2022年4月 Senko Logistics Distribution (Thailand) Co., Ltd.のMDに就任