今回はIoTの基本的な考え方と、製造現場において重要なことについてお話しします。
IoTとは「Internet of Things」とされており、「(色々な)モノがインターネットに繋がっている」ことを指します。
例えば、エアコンが家庭内のワイヤレスネットワークを通してインターネットに繋がっている。外からエアコンを操作できるため、家に着いた時には部屋がちょうどいい温度になっている。ビデオレコーダーを家の外から操作し視聴することができる。さらに、Googleマップに自分の移動経路が記録され、後からどう動いたかが分かる、というのもIoTです。
インターネットとは、複数のコンピュータネットワーク(家庭内・社内・携帯電話などのネットワーク)を相互接続したグローバルなネットワークのこと。もしこのインターネットという汎用のネットワークが無ければ、これらを実践するのは非常に大変なことです。
「IoT」には、大きく分けて3つの種類があります。
1つ目は、色々なセンサやコントローラが社内のネットワークに繋がっている状態。(このネットワークがインターネットに繋がっているかどうかは、製造現場ではあまり重要ではありません。)
2つ目は、モノがインターネットに繋がっているが、その利用者が1人またはごく少人数で、1対1の接続をインターネットを介して行なう場合。先述のエアコンのリモコンの例がこれです。インターネットが固定された2つの間を繋ぐ経路として使われており、グローバルなネットワークかどうかはあまり関係がありません。
3つ目に、多対多(1対多、多対1を含む)の接続を行なっている場合。スマートフォンはこれにあたります。ビッグデータの解析なども関係する、世間で多くの人がイメージするIoTです。
この3つの中で、製造現場では上記1を行なうことに最も価値があります。インターネットに繋がっていないのにIoTなのか?という議論はありますが、まずはネットワークに繋がっていることが意味を持ちます。
次回は、上記1を行なうことで、どのようなことができるかについてお話しします。
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