株式会社ジェイテクトマシンシステム(旧 光洋機械工業)は、ベアリング製造で培われた精密加工のノウハウを活かし、研削盤をはじめとする工作機械や各種精密機器、FAシステムなどの開発・製造を行って参りました。
今回は、当社タイ法人の看板製品でもある「センタレス研削盤」「両頭平面研削盤」の仕組みと特長について解説していきます。
これまで積み重ねてきた光洋のベアリング加工技術が最も活かされている
センタレス研削盤は、円筒状ワークの外周を研削加工する研削盤です。
固定したブレードと調整砥石でワークを支持し、回転する研削砥石で外周面を研削します。
円筒研削盤では、ワークにセンタ穴が必要になりますが、センタレス研削盤はその名の通り“芯なし”であるため、ワークのセッティングが容易で、量産加工に向いています。
<センタレス研削盤の特長>
・研削抵抗によるたわみが少ないので、精度が安定する
・センター設定が不要なのでチャッキングがなく、ワークの搬出入が
容易のため、量産向き
・真円度が安定
両面が平行なワークの研削に用いられる両頭平面研削盤。機械内の2枚の砥石間に、ワークを通過させて、表裏面同時に研削加工を行います。大きく分けて立型と横型があり、ワークの形状や大きさ、加工内容(精度の基準や面粗度など)によって最適な機種をご提案しています。
立形のKVDシリーズが主流になってきており、日本では業界トップシェアを誇ります。
タイのあらゆる業種で需要が高まっている製品の一つです。
■立形両頭平面研削盤KVDシリーズ
<両頭平面研削盤の特長>
・平行度が安定
・加工要求精度や生産性にあわせたシステムのカスタマイズが可能
機械スペックと共に加工精度を左右する重要なアイテムが研削砥石。
当社は主に、豊富な実績加工データより、お客様のワーク条件にあわせた最適な研削盤と砥石の組合せをご提案しています。これまで実績のないワーク(材質や形状)の場合は、研削テストを行い、確実に精度が出る機械と砥石の組合せをご用意します。
お客様が満足いただける加工を長く継続させるために、メンテナンスを含めて自社製品に最後まで責任を持つことが私たちメーカーの責務だと考えています。
高精度、長寿命の研削盤をお探しの方は、ぜひご相談ください。
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