2022年9月1日付でKoyo Joint (Thailand) Co., Ltd.の社長に就任致しました池田です。(2023年4月社名をJTEKT MACHINE SYSTEMS(THAILAND)CO.,LTD.に変更)
今回は、就任のご挨拶とともに、タイ法人の今後の展望についてお話させていただきます。
研削盤の販売とオーバーホール事業にさらに注力
タイ法人は元々、インターミディエートシャフトの製造から始まっておりますが、昨今のタイでのEV製造需要の高まりに応じて、2011年に工作機械部門の拠点を開設し、研削盤の販売・サービスおよびオーバーホール事業に力を入れてきました。
2019年にはチャチューンサオ県バンポーに、広さ2万坪にも及ぶ各事業を一元化した工場を開設し、オーバーホール部門の拠点も構えています。
▲オーバーホール工場スタッフ一同
今後2030年にかけてのタイでのガソリン車生産減少に伴うインターミディエートシャフトの需要減少などを鑑みて、引き続き工作機械部門の事業拡大に注力していく所存です。
具体的には、工作機械(研削盤)の新規注文およびオーバーホールサービスの積極的な展開、スタッフの技術力向上を展望しています。
KOYOならではの、1/1000ミリ単位の高精度研削加工技術
私自身、日本で工作機械とインターミディエートシャフトの生産管理および工場運営に10年以上携わってきました。現場を長らく経験しているからこそ、KOYOの技術力(1/1000㎜単位の高精度研削加工)に絶対の自信を持っています。
特にオーバーホールは、ほとんど全ての製品に関わる知識や技術を要するため、特に高い技術が求められます。そういったことから、海外拠点の中でもタイは、最も技術レベルが高いといっても過言ではないでしょう。
▲きさげ作業の様子
▲オーバーホール作業の様子
将来的にはオーバーホールのみならず、タイでの新作機の製造も視野に入れて、体制づくりと現場スタッフの日々の技術修練に励んでいます。日本からの技術支援(指導者の派遣)やタイ人技術者の日本での研修なども積極的に継続していきます。
タイの現場課題として、チームワーク力の向上が挙げられます。
日本の現場と違って、タイでは“教えあう”文化があまり定着していません。せっかく個々人で高い技術力があっても継承していかなければより良い発展は期待できません。個人スキル×チームワークで効率的に現場がまわれば、更なる高いレベルのサービス提供が可能と考えています。
現場第一主義でお客様目線のスピーディーなサービス提供を
これまで「相手の立場になって物事を考える」というモットーのもと、仕事をしてきました。タイ法人の代表として、“お客様目線”あるいは“現場目線”でものごとを考えるようにしています。
例えば、お客様の現場でトラブルや困り事が発生した場合には、できるだけ早く現場に赴き、顔を見せることを大切にしています。生産現場での経験から、トラブルの原因究明と解決に時間を要すること以上の不安はないと実感しているからです。
今後とも現場一同、お客様目線の安心のサービスを迅速に提供していくことを心掛けていきます。
池田 正孝 Masataka Ikeda
President
2013年 旧光洋機械工業 結崎事業所にてインターミディエイトシャフトの製造管理を経験
2017年 同社 八尾事業所(本社)にて工作機械の生産管理全般を行う
2022年9月 Koyo Joint (Thailand) Co., LtdのPresidentとしてタイに赴任
2023年4月 社名をJTEKT MACHINE SYSTEMS(THAILAND)CO.,LTD.に変更