タイで使用する研削盤の加工精度を維持するために
KOYOのオーバーホール&メンテナンスサービス
15/10/2024
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西岡 康一Director / General manager

当社の研削盤は高精度・長寿命・きめ細かなメーカー保証サービスが強みです。できるだけコストをおさえながら長期的に高精度加工を維持していただくために、タイで定期機械診断やオーバーホールなどのアフターサービスを提供しています。
本稿では、タイでのオーバーホールのトレンドや、当社がタイで提供している各種サービスについてご紹介していきます。


タイでの研削盤オーバーホールのトレンド

オーバーホールによって、経年劣化によって加工精度が落ちた研削盤を新品同様の精度にまで回復することができます。当社のオーバーホールは大きく4種に分類することができますが、昨今タイでは以下2種の需要が増えています。

・フルオーバーホール
設備投資を抑えたい需要や新規機械の納期長期化などから、新品購入とオーバーホール費用を比較してフルオーバーホールを採用するケースが増加。

・電気制御関連のレトロフィット
供給保証期間を越えた電気制御部品の交換や、NCのバージョンアップ。 部品入手に時間がかかる場合は、機械部分のオーバーホールと電気制御改造、それぞれ時期をずらして2段階で改修するパターンも多くなっている。


▲両頭平面研削盤の精度確認作業


▲センタレス研削盤の繰り返し精度確認作業

研削盤の寿命を延ばすために活用してほしいエンジニア定期訪問とマシン診断

通常、経年15年を目安にオーバーホールを推奨していますが、タイは日頃のケアが不十分な現場も多いことから経年10年前後でオーバーホールを行うことも珍しくありません。予防保全ではなく、“壊れたら直す”という感覚のほうが一般的なのかもしれません。
当社では、お客様に対してメーカーの責務を全うするべく、以下のようなサービスを提供しています。

■予防保全を目的としたエンジニアによるユーザー訪問
全ての機械ユーザーに対して約半年に1回のペースでエンジニアの定期訪問を行っています。 メーカー専門のエンジニアが現場に足を運んで機械を確認し、お客様と直接コミュニケーションをとることは、メーカーに対する安心と信頼を持っていただく面で重要です。特に海外では、その要望は大きいと考えます。例え、中古で購入した場合でも、弊社側で登録が確認できれば例外ではありません。経験豊富なエンジニアがお客様の課題解決につながる情報をご提供します。

■マシン診断
機械の状態や、精度に関する細部の動きを項目別に数値化し、お客様の求める加工精度や要望にあわせた修理方法を提案いたします。不具合を解決するには具体的にどの部分をどれくらいオーバーホールすべきなのか、あるいは新品を購入した方がよいのか、などをデータをお出ししています。これまで、年間で平均50台前後の診断を行ってきました。


▲マシン診断結果サンプル

お客様の課題や求める加工精度によって診断項目や結果も様々です。タイ現地でここまで詳細なデータによる診断を行う研削盤メーカーは少ないでしょう。

その他、タイでは、機械を使用するお客様の現場スタッフへの再教育需要も高いです。例えば、研削盤の砥石交換。加工精度を左右するだけでなく、操作を間違えると人命にかかわる事故を招く危険性もはらんでいるため、機械納入後、初めて砥石交換を実施する現場には、当社エンジニアのサポートと現場スタッフへのレクチャーを求められることが多いのです。

より長期間使用いただくために日頃からのメンテナンス(掃除・オイル交換)に加えて、故障があった際の正しい状況把握も大切です。加工精度の狂いやブレを感じたらすぐに当社にご連絡していただくことは大前提ですが、故障に至った過程と状況に関する正確な情報があれば、原因究明と問題解決にかかる時間も短縮できるためです。



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