【導入事例】顧客からの信頼を獲得し、部品受注増大!高精度研削加工を叶えるセンタレス研削盤
15/10/2024
サムライアジア編集部
二輪・四輪部品の製造を手掛けるイハラ マニファクチャリング タイランド(以下、イハラタイ)は、アマタナコン工業団地に工場を持ち、タイで30年余り事業を展開している静岡県発祥の部品加工メーカーだ。
品質と精度を重視する同社では、CNC旋盤やマシニングセンタ・複合旋盤・ブローチ盤・油圧式冷間鍛造プレスなどの様々な設備を有している。中でも、特に他社との差別化につながっている機械が研削盤だという。
今回は、イハラタイでのジェイテクトマシンシステム製 研削盤の導入事例をご紹介する。
トーションバーの高精度研削を実現する唯一の研削盤
イハラタイで製造している部品の1つに、自動車のパワーステアリング部品である「トーションバー」がある。主に自動車のサスペンションに使われる、自動車の乗り心地や安全性を左右する重要な部品だ。
元々は台湾製の研削盤で加工していたが、品質改善の観点から研削加工面が広範囲かつ細部にまで広がったことで、高精度な研削盤を探していた。その結果、ジェイテクトマシンシステム製のセンタレス研削盤『KC200』にたどり着いたという。
▲ イハラタイで使用しているジェイテクトマシンシステム製センタレス研削盤
▲ トーションバー加工前後比較(上・加工後、下・加工前)
「弊社のトーションバーの研削において、お客様の要望を満たす加工に対応できる研削盤は、ジェイテクトマシンシステム製以外にありませんでした。特殊な棒形状の材料を、±3ミクロンの高精度で1度で研削加工できる唯一無二の機械です。同研削盤の導入で、精度保証のみならず、効率的な生産も実現できています」(ウィポン工場長)
▲ センタレス研削盤『KC200』
【ジェイテクトマシンシステム製 センタレス研削盤の強み】
■ とにかく丈夫で故障がない
2014年に導入後、約800万個の部品を加工してきたが、大きな故障やトラブルが1度もない。
■ 設備の剛性が高く、精度が安定している
ジェイテクトマシンシステム製の研削盤で加工するようになってから顧客から品質への評価と信頼を獲得し、部品受注が増えた。
安心できる迅速なサービス体制
研削盤の追加導入で更なる新規受注を図る
研削盤そのものの性能の良さに加えて、タイ現地での充実したサポート体制もJMSを選ぶ理由になっているという。
「これまで機械が停止したことはないですが、不具合がなくても定期的にサービススタッフが工場を訪問してメンテナンスチェックを実施してくれます。不調がない時でも、加工精度を維持するためのアドバイスや改善策を提案してくれる信頼できるパートナーです。
日本人、タイ人ともに何かあればすぐに相談でき、困りごとに迅速に対応してくれるので安心につながっています」(ウィポン工場長)
同社は更なる新規の部品受注を見越して、2024年2月にセンタレス研削盤を1台追加導入する予定だ。これまで月産8~10万個だった生産キャパシティーが約20万個に拡大するという。
顧客からの信頼を獲得できる研削盤として、今後もイハラタイの発展に貢献していくに違いない。
▲ イハラタイのスタッフ 一部
IHARA MANUFACTURING(THAILAND)CO.,LTD
Vipong Fuangpanit Jaroen/Director
【取材協力】IHARA MANUFACTURING(THAILAND)CO.,LTD
静岡県浜松市に本社を置く株式会社イハラ製作所のタイ法人。1996年に設立後、自動車やオートバイ、電気製品のアルミ・鉄などの部品製造販売を行っている。CNC旋盤やマシニングセンタをはじめ、軸物冷間鍛造プレスや樹脂ギア成型機などを保有。海外拠点としては、タイ以外にインドネシアとベトナムにも工場をもつ。
▲ イハラタイの製造部品 一例
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