サムライ編集部は、工作機械販売のKGKエンジニアリング(タイ)・シラチャーオフィスに取材に伺いました。
自動車関連工場がひしめくタイ東部の工業団地。KGK エンジニアリング(タイ)のシラチャーオフィスは、アマタシティー・チョンブリ(旧アマタナコン)や同ラヨーン、ピントンなどチョンブリ、ラヨーン両県に点在するこれらの工業団地の入居企業を顧客としています。2014年に開設され、事業の拡大とともに2年前に現在の場所に移転。スタッフも増員して、日系企業を中心に顧客サービスに励んでいます。
「一にも二にも納期管理」と話すのは、川端竜介シラチャーオフィス・ジェネラルマネージャー(GM)。チョンブリ、ラヨーン両県だけで40~50社の顧客を受け持ち、納期管理には最も神経を使うといいます。部品点数の多い自動車産業では、一つ部品が届かないだけで、それがもたらす影響は計り知れないほど大きいのです。場合によっては、日本から取り寄せなければならないものもあります。都度状況を把握し、こまめに顧客に報告する。不利な情報も包み隠さずに伝えるようにしています。「悪い情報でも、現状がどうなっているか分かれば顧客も対応が取れる。少なくとも、ヤキモキはなくなる」と川端GMは話します。
タイ人スタッフには、特に繰り返し納期管理の必要性を話し、「自分で判断しない。情報を先送りしない」、そして、報連相(報告・連絡・相談)を徹底しています。顧客訪問の際は、可能な限りタイ人スタッフと一緒に行き、ローカルスタッフ同士のコミュニケーションを深めるようにしています。「ゆくゆくは、実際の営業はローカルのタイ人スタッフに任せ、日本人は納期管理を担当するという形にしていきたい」と未来図を描いています。
仕様の変更などに伴い、新たな部品の需要が頻繁に起こる自動車業界。このため、KGKシラチャーオフィスでは工作機械の即納在庫を常備させ、緊急の要請にも応えられるよう、現在はタキサワ製が3台、タカマツ製が6台の計9台体制で即納ニーズに対応しています。
「在庫機だと仕様が限定されてしまいますが、弊社エンジニアリング部が出来るだけお客様の機械の仕様に合わせることができるよう改造を行うことによって、お客様の急遽のお仕事に対応できるように取り組んでいます。お困りごとがありましたら、一度KGKにお問い合わせください」と川端GM。
こうしたきめの細かい配慮が、顧客との厚い信頼関係を築いていると感じました。
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